国宝・重要文化財(美術工芸品)
 主情報
名称 中尊寺経蔵堂内具
ふりがな ちゅうそんじきょうぞうどうないぐ
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員数
種別 工芸品
日本
時代 鎌倉
年代
西暦
作者
寸法・重量 (礼盤)高15.4 方65.4
(平塵案)総高77.6  甲板縦34.1 横66.3
(磬架)高57.9 横55.1
(螺鈿平塵燈台)高80.9 底径24.8 
品質・形状 (礼盤)木造黒漆塗箱形の礼盤。上下框を金沃懸地とし、四隅および中央に両花先魚々子地、宝相華文鋤彫の金銅金具を打つ。金具の間には螺鈿をおく。束間の羽目板も金沃懸地とし、四隅に螺鈿、中央に角挟間を設け、内に孔雀文打出金具を鏡地に貼り、金具の一部に緑3個、白二個の瑠璃玉が残存する。
(平塵案)木製漆塗、甲板は入隅の長方形。側面は前後二個、左右一箇宛の格挟間を透かし、甲板、中框四隅には、金銅魚々子地宝相華唐草文毛彫金具を打つ。脚は断面五角形のいわゆる鷺脚で、脚の付け根には葉状の鰭を飾り、詰め先に金銅猪目透魚々子地宝相華唐草文毛彫入金具を付す。側面、脚の全面は平塵の地に宝相華唐草文の螺鈿を施す。
(磬架)木製。刳形のある脚上に柱を立て、両端蕨手の山形梁木を乗せる。元平塵地螺鈿製であったが、剥落甚だしく彫痕のみ残る。蕨手先、夾金具は、金銅魚々子地宝相華唐草文鋤彫、花先猪目透、柱の根巻には金銅魚々子地宝相華唐草文鋤彫、花先猪目透の四葉座に同文の立上り金具を設ける。
(螺鈿平塵燈台)総体平塵地に螺鈿で蝶と宝相華を散らし、棹と請の接着部には金銅魚々子地宝相華唐草文鋤彫、猪目透金具を巻、台の方には銅文の四葉座金具を打つ。
ト書
画賛・奥書・銘文等
伝来・その他参考となるべき事項
指定番号(登録番号) 00218
枝番 00
国宝・重文区分 国宝
重文指定年月日 1951.06.09(昭和26.06.09)
国宝指定年月日 1958.02.08(昭和33.02.08)
追加年月日
所在都道府県 岩手県
所在地
保管施設の名称
所有者名 大長寿院
管理団体・管理責任者名 宗教法人中尊寺

解説文:
磬架附の磬を除き、大凡同所創建当初のものと思われる。平塵、螺鈿などの剥落があるものの、これらの優雅な形姿、細部の金具の巧みな技巧や文様に平安時代特有の優れた造形がうかがわれる。
関連情報
    (情報の有無)
  附指定
  一つ書
  添付ファイル なし