国宝・重要文化財(美術工芸品)
 主情報
名称 金銅燈籠
ふりがな こんどうとうろう
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員数 1基
種別 工芸品
日本
時代 平安
年代 弘仁7
西暦 816
作者
寸法・重量 総高236.0cm
品質・形状
ト書 火袋羽目に「銅燈臺銘并序、弘仁七載歳次景申伊予権守正四位下藤原朝臣公等追遵先考之遺敬志造銅燈臺」云々の陽鋳銘がある
画賛・奥書・銘文等
伝来・その他参考となるべき事項
指定番号(登録番号) 00242
枝番 00
国宝・重文区分 国宝
重文指定年月日 1897.12.18(明治30.12.18)
国宝指定年月日 1964.05.26(昭和39.05.26)
追加年月日
所在都道府県 奈良県
所在地
保管施設の名称
所有者名 興福寺
管理団体・管理責任者名

解説文:
本燈籠は、興福寺南円堂の正面に建てられていた。鋳銅の円形燈籠で、台・基礎・竿・中台・火袋・笠などを別鋳してつくり、火袋と中台には鍍金を施している。現存する四枚の羽目板に鋳出された銘文は橘逸勢(たちばなはやなり)の筆と伝えられ、端麗にして格調の高い書体が古来有名である。南円堂は藤原内麻呂の発願で建立にかかり、弘仁三年(八一二)その死により、子の冬嗣がうけついで竣成した。銘文にみられる藤原朝臣公等は、弘仁七年(八一六)正四位下であった冬嗣の兄真夏と推定されている。燈籠火袋の扉二枚と羽目一枚を古くから欠失し、宝珠も昭和二十五年盗難にあっている。しかしよく整ったその姿は端正な美しさをあらわし、火袋格狭間や基礎の獅子の装飾をはじめ中台の蓮弁の意匠など、全体の構成と調和した見事な鋳技をみせている。なお、現在この燈籠は興福寺の宝物収蔵庫に収められている。
関連情報
    (情報の有無)
  附指定 なし
  一つ書 なし
  添付ファイル なし