国宝・重要文化財(美術工芸品)
 主情報
名称 線刻十二尊鏡像(瑞花双鳥八稜鏡)
ふりがな せんこくじゅうにそんきょうぞう(ずいかそうちょうはちりょうきょう)
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員数 1面
種別 工芸品
日本
時代 平安
年代
西暦
作者
寸法・重量 径15.1 縁厚1.0 (㎝)
品質・形状 白銅鋳製の八稜鏡。鏡面には周縁に沿って二条の線刻をめぐらし、中央に四尊、その周囲の稜ごとに一尊ずつを配している。向かって右下の毘沙門天像とおもわれる像以外はすべて蓮華座上に坐し、火焔付二重円光を負っている。中央四尊のうち上部一尊は宝冠を戴いているが、他は如来形。周囲八尊のうち二段目左右は比丘形、向かって右下は毘沙門像で、他はすべて宝冠を戴いている。これら諸尊はすべて繊細な毛彫りで表している。これらの尊名・配列がいかなるものか明確にできないが、この種の鏡像には本地垂迹による仏教の定めから離れて、独自の解釈により尊像が配される場合が少なからずみられる。
鏡背文はすべて鋳出しにより、圏線をもって内外二区に分かち、内区は稜花坐鈕を中心に旋転する瑞花、翼を広げた鴛鴦を対照させ、外区には一連の唐草文と、稜ごとに羽を広げた胡蝶と小鳥を交互に配している。
ト書
画賛・奥書・銘文等
伝来・その他参考となるべき事項
指定番号(登録番号) 00938
枝番 00
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 1959.06.27(昭和34.06.27)
国宝指定年月日
追加年月日
所在都道府県 奈良県
所在地 奈良国立博物館 奈良県奈良市登大路町50
保管施設の名称 奈良国立博物館
所有者名 公益財団法人細見美術財団
管理団体・管理責任者名

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解説文:
鏡背は鋳上がりが極めて精緻で、この種の遺品の中でも卓絶している。鏡面の細妙な線刻十二尊像の表現とも相まって、国宝線刻釈迦三尊等鏡像と双璧をなす。
関連情報
    (情報の有無)
  附指定 なし
  一つ書 なし
  添付ファイル なし