国宝・重要文化財(美術工芸品)
 主情報
名称 金霰鮫打刀拵〈中身備州長船祐定/〉
ふりがな きんあられざめうちがたなこしらえ〈なかみびしゅうおさふねすけさだ〉
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員数 1口
種別 工芸品
日本
時代 桃山
年代
西暦
作者
寸法・重量 総長91.2  総反4.8 (㎝)
中身 長61.2  反2.2 元幅3.2 茎長15.8 (㎝)
品質・形状 柄は朱漆鮫着せ熏革菱巻きにし、鞘は鯉口から返角までを青漆塗り、下半を金圧出し霰鮫の薄板で包む。金具は頭を金地波文彫、目貫を桐紋、赤銅地色絵、縁を赤銅地波文彫、〓を銀磨地とし、鐔は角丸形の鉄鐔をつける。

(中身) 鎬造、丸棟、先反り、中鋒延びごころの刀。鍛は板目やや流れる。刃文は広直刃、小足、葉入り、下半に小互の目交じり、砂流かかる。帽子は表は小丸、裏は掃きかける。茎は棟を磨り、先刃上り栗尻、鑢目切、目釘孔三。
ト書
画賛・奥書・銘文等 (中身)表に「備州長船祐定」、裏に「大永二二年八月日」の銘。裏ニ「あたき切 脇毛落」の金象眼。
伝来・その他参考となるべき事項
指定番号(登録番号) 01899
枝番 00
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 1982.06.05(昭和57.06.05)
国宝指定年月日
追加年月日
所在都道府県 福岡県
所在地 福岡県福岡市早良区百道浜3-1-1
保管施設の名称 福岡市博物館
所有者名 福岡市
管理団体・管理責任者名

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解説文:
打刀は室町時代以降、武将の間でも盛んに用いられはじめ、桃山時代には華やかな意匠の拵がつけられるようになる。本品は「あたき切」と号する黒田如水の佩刀祐定につけられた拵である。鞘を青漆と金霰鮫で大きく色分けし、金具に各種の地金を用いた豪華な作りで、桃山時代の特色をよく示した優品といえよう。
 なお、金具の製作ははばきに「小〓明寿」の銘があることから、京都の埋忠明寿の手になるものと考えられる。
関連情報
    (情報の有無)
  附指定 なし
  一つ書 なし
  添付ファイル なし