国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
大刀〈鎬造/〉
ふりがな
:
たち〈しのぎづくり〉
解説表示▶
員数
:
1口
種別
:
工芸品
国
:
日本
時代
:
平安
年代
:
西暦
:
作者
:
寸法・重量
:
品質・形状
:
ト書
:
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
01911
枝番
:
00
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
1989.06.12(平成1.06.12)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
福島県
所在地
:
保管施設の名称
:
所有者名
:
個人
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
身幅が広く、鎬が刀身中央にあり、鋒に丸味があり、僅かに反りのついた大刀である。造込は鎬造、丸棟、反り浅くつき、鋒は横手なくフクラつく。腰元の平地に小孔を穿ち銅象嵌を施す。鍛えは大板目流れ、刃寄り柾目になり、地斑【じふ】交じる。区際【まちぎわ】より白気ごころの乱映り立つ。刃交は直刃に間をおいて小谷をつくり、足入り、総体に小沸よくつき、ところどころに細かい砂流【すながし】、金筋【きんすじ】かかる。焼出しは低く入る。帽子は直ぐ、先丸く僅かに返る。茎は生ぶ、刃方二段区、鑢目不詳、先斜めに切り、茎尻に六角形の手抜緒孔一個を穿つ。
刃文は直刃に意識的に小谷をつくり、匂足を入れて刃文に変化を与えて技巧的となった初期のもので、地鉄【じがね】・刃文ともに健全で優れた作風を示している。奈良に流行した切刃造の直刀から平安時代中期以後の鎬造の湾刀(日本刀)に変遷する過程を示す作例として貴重である。
なお正倉院御物中には本刀に近い形のもの一口、切刃造で鋒の丸いもの三口がある。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
一つ書
なし
添付ファイル
なし
解説文
身幅が広く、鎬が刀身中央にあり、鋒に丸味があり、僅かに反りのついた大刀である。造込は鎬造、丸棟、反り浅くつき、鋒は横手なくフクラつく。腰元の平地に小孔を穿ち銅象嵌を施す。鍛えは大板目流れ、刃寄り柾目になり、地斑【じふ】交じる。区際【まちぎわ】より白気ごころの乱映り立つ。刃交は直刃に間をおいて小谷をつくり、足入り、総体に小沸よくつき、ところどころに細かい砂流【すながし】、金筋【きんすじ】かかる。焼出しは低く入る。帽子は直ぐ、先丸く僅かに返る。茎は生ぶ、刃方二段区、鑢目不詳、先斜めに切り、茎尻に六角形の手抜緒孔一個を穿つ。 刃文は直刃に意識的に小谷をつくり、匂足を入れて刃文に変化を与えて技巧的となった初期のもので、地鉄【じがね】・刃文ともに健全で優れた作風を示している。奈良に流行した切刃造の直刀から平安時代中期以後の鎬造の湾刀(日本刀)に変遷する過程を示す作例として貴重である。 なお正倉院御物中には本刀に近い形のもの一口、切刃造で鋒の丸いもの三口がある。