国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
鰐口
ふりがな
:
わにぐち
解説表示▶
員数
:
1口
種別
:
工芸品
国
:
日本
時代
:
鎌倉
年代
:
正応6
西暦
:
1293
作者
:
寸法・重量
:
品質・形状
:
ト書
:
大鷹宮鰐口、正応六年三月五日の銘がある
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
02235
枝番
:
00
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
1968.04.25(昭和43.04.25)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
宮城県
所在地
:
保管施設の名称
:
所有者名
:
大高山神社
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
鰐口は神社仏閣の堂前の廂の下にかけられ打ち鳴らされるもので、金鼓とも呼ばれている。ここにあげた二口は、共に鎌倉時代の大形の部類に属するもので、その形姿、特徴は、対照的である。
前者は、肩が厚く角が強く張り、面は甲盛りが低く、八葉複弁の撞座【つきざ】だけを肉高に鋳出した豪壮な形姿で、その銘文中に「鰐口」と刻銘された初見例でもあって、貴重な資料である。
後者は、肩が中央に高く鎬【しのぎ】が立ち、面は豊かに甲盛りがつき、八葉複弁の撞座を中心に二条の圏線を三か所に、耳は片面出しで、総体に技巧に富んだ大作で、右肩に「浄福寺金口 文永十年云云」の刻銘があり、総体の形姿のよい鎌倉時代(文永十年-一二七三)の典型的な優作である。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
一つ書
なし
添付ファイル
なし
解説文
鰐口は神社仏閣の堂前の廂の下にかけられ打ち鳴らされるもので、金鼓とも呼ばれている。ここにあげた二口は、共に鎌倉時代の大形の部類に属するもので、その形姿、特徴は、対照的である。 前者は、肩が厚く角が強く張り、面は甲盛りが低く、八葉複弁の撞座【つきざ】だけを肉高に鋳出した豪壮な形姿で、その銘文中に「鰐口」と刻銘された初見例でもあって、貴重な資料である。 後者は、肩が中央に高く鎬【しのぎ】が立ち、面は豊かに甲盛りがつき、八葉複弁の撞座を中心に二条の圏線を三か所に、耳は片面出しで、総体に技巧に富んだ大作で、右肩に「浄福寺金口 文永十年云云」の刻銘があり、総体の形姿のよい鎌倉時代(文永十年-一二七三)の典型的な優作である。