国宝・重要文化財(美術工芸品)
 主情報
名称 木造十一面観音像懸仏
ふりがな もくぞうじゅういちめんかんのんぞうかけぼとけ
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員数 1面
種別 工芸品
日本
時代 鎌倉
年代 安貞2
西暦 1228
作者
寸法・重量 面径 縦36.4  横35.7   
縁厚1.2  像高28.4   (㎝)
品質・形状 一材を彫りだし、表面漆箔をほどこした十一面観音坐像の懸仏。円板の縁に造り出しをもうけ、中央の頂点は破損しているが当初の懸穴と考えられる。現在はその左右に小さな穴をもうけて懸穴とする。
像容は、蓮華台座に坐す十一面観音像で、量感豊かに彫り出す。右手に水甁、左手に数珠を持つ。頭上の化仏は二段につくられる。背に頭光、身光を線条で彫り出す。
ト書
画賛・奥書・銘文等 円板背面に墨書で銘文を記すが、一部は後世の書きおこし。
「奉造立白山御躰/松林寺/安貞二秊大歳/戊子九月日/勧進□(僧)行惠□(玄住)房/佛子經円」
伝来・その他参考となるべき事項
指定番号(登録番号) 02367
枝番 00
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 1974.06.08(昭和49.06.08)
国宝指定年月日
追加年月日
所在都道府県 山形県
所在地
保管施設の名称
所有者名 昌林寺
管理団体・管理責任者名

解説文:
 桂材に十一面観音坐像を彫出した懸仏である。木造の懸仏は比較的東日本に多く残されている。これは同種の懸仏の中でも彫技がすぐれ、像容は鎌倉初期の作風を示しており、背面に安貞二年(一二二八)の銘文が墨書されている木造懸仏として現存最古の貴重なものである。
関連情報
    (情報の有無)
  附指定 なし
  一つ書 なし
  添付ファイル なし