国宝・重要文化財(美術工芸品)
 主情報
名称 漆塗台盤
ふりがな うるしぬりだいばん
解説表示▶
員数 2基
種別 工芸品
日本
時代 南北朝
年代 康歴元
西暦 1379
作者
寸法・重量 (一)径44.4 高22.5
(二)径43.5 高20.4  (㎝)
品質・形状 二基とも底裏に三本の優美な鷺脚を付けた円形の盤。木地は檜材、盤部は一材からの挽物仕上げで、鷺脚の付根には猪目透かし刳形の持送りを矧ぎ合わせている。漆塗りは、丸耳形の縁と裏面中央部に黒漆を塗るほかはすべて朱漆を塗る。
ト書 康暦元年の寄進朱塗銘がある
画賛・奥書・銘文等 盤の裏面中央に朱漆銘がある。
 「于時康暦元年〈歳次/己未〉五月日
  阿波国海部郡日和佐保八幡宮
  願主神主玄勝」
伝来・その他参考となるべき事項
指定番号(登録番号) 02528
枝番 00
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 1989.06.12(平成1.06.12)
国宝指定年月日
追加年月日
所在都道府県 高知県
所在地
保管施設の名称
所有者名 最御崎寺
管理団体・管理責任者名

解説文:
 銘にある日和佐保【ひわさほ】八幡宮とは、現在も徳島県海部郡日和佐町に所在する日和佐八幡神社のことで、最御崎寺とはほど近い。
 この種三脚付き台盤の古例は他に知られていないが、鎌倉時代の絵巻に椀・皿類をのせて描かれた例があり、当時折敷【おしき】や高杯【たかつき】と同様に一般に用いられていたようである。
 神前の御饌【みけ】を盛る供具【くぐ】としても、鷺脚付の円形盤という稀少な遺例であり、かつその銘により作期・由緒が明確であることなど、この種の中世漆芸品の中でも基準的・代表的な遺例の一つとして価値高い。
関連情報
    (情報の有無)
  附指定 なし
  一つ書 なし
  添付ファイル なし