国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
宋版一切経
ふりがな
:
そうはんいっさいきょう
解説表示▶
員数
:
3754帖
種別
:
書跡・典籍
国
:
中国
時代
:
南宋
年代
:
西暦
:
作者
:
寸法・重量
:
品質・形状
:
ト書
:
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
02180
枝番
:
00
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
1967.06.15(昭和42.06.15)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
2019.07.23(令和1.07.23)
所在都道府県
:
岐阜県
所在地
:
保管施設の名称
:
所有者名
:
長瀧寺
管理団体・管理責任者名
:
宗教法人白山神社
解説文:
詳細解説
南宋時代の作品。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
一つ書
なし
添付ファイル
なし
解説文
南宋時代の作品。
詳細解説▶
詳細解説
長瀧寺は奈良時代に白山を開創した泰澄の開基と伝えられている。長瀧寺の所在する地域は、白山禅定道の登拝口として栄えた三馬場の一つ美濃馬場であった。明治初年(1868)に神仏分離によって長瀧寺と白山神社に分かれた。 本一切経は、密州観察使を致仕した湖州帰安県(浙江省湖州市)松亭郷在住の王永従がその一族とともに発願し、同県の思渓圓覚禅院において開版した思渓版の一切経である。開版事業は、北宋末の靖康元年(1126)に開始され、南宋初期の紹興2年(1132)頃に完成したものと考えられている。 本一切経は、我が国へ渡来後の移動を示す記載などがまったく無く、宋から請来されて、直接、長瀧寺に施入された可能性が高い。 版式は、上下に界線を引き、1行17字、1紙30行とする。各紙端には千字文(箱番号)、略経名巻次、丁数、刻工名などがある。折本装で半丁6行とし、表紙は巻首を紙表紙に糊付けし、左右から包む形状の帙表紙である。 「大般若経巻第六百」には、大永6年(1526)の秀雅による長瀧寺宝前における大般若経真読に関する奥書がある。また、「大方等大集経巻第一」には、寛永21年(1644)の二位公快賢による修復に関する奥書があり、この奥書から、当時は「五千余巻」が存在したことが知られる。 約20帖ごとに黒漆塗印籠箱に納められている。経箱は全196箱で、第175箱の蓋裏には、応永3年(1396)の墨書がある。