国宝・重要文化財(美術工芸品)
 主情報
名称 細字金光明最勝王経
ふりがな さいじこんこうみょうさいしょうおうきょう
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員数 2巻
種別 書跡・典籍
日本
時代 奈良
年代
西暦
作者
寸法・重量
品質・形状
ト書
画賛・奥書・銘文等
伝来・その他参考となるべき事項
指定番号(登録番号) 02398
枝番 00
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 1982.06.05(昭和57.06.05)
国宝指定年月日
追加年月日
所在都道府県 和歌山県
所在地
保管施設の名称
所有者名 宗教法人金剛峯寺
管理団体・管理責任者名 (財)高野山文化財保存会

解説文:
 護国の経典とされる『金光明最勝王経』(十巻)を、細字で一行二十七~三十字あてに二巻に書写したものである。奥書はないが書風から、奈良時代中期の写経と認められる。全巻にわたり白書の註記(大部分摩消)があるほか、巻第一部分にのみ朱訓点、巻第四・第九部分に墨訓点がある。このうち朱訓点は平安時代後期の天〓波流【テニハル】点別流、墨訓点は平安時代中期の第一群点で、いずれも比叡山系の訓点である。各紙継ぎ目上下には麻糸による封があり、これは奈良・平安初期写経に間々みられる珍しいものである。伝存稀れな奈良時代細字経の遺例で、文中にほどこされた訓点は国語史資料として注目される。
関連情報
    (情報の有無)
  附指定 なし
  一つ書 なし
  添付ファイル なし