重要無形文化財
 主情報
名称 柿右衛門(濁手)
ふりがな かきえもん(にごしで)
解説表示▶
種別1 工芸技術
種別2 陶芸
その他参考となるべき事項
認定区分 保持団体認定
指定年月日 1971.04.23(昭和46.04.23)
指定基準1
指定基準2
指定基準3
地域

解説文:
江戸時代初期の寛永末から正保の初めごろ、肥前有田の陶工初代酒井田柿右衛門は、わが国で初めて磁器の上絵付に成功したと伝えられる。色絵磁器の創始はわが国陶磁史上画期的な出来事であった。その後さらに、初代柿右衛門の晩年ごろ、いわゆる濁手と呼ばれる乳白色の素地が造られるようになり、これに瀟洒な上絵付を施した独特の柿右衛門様式が、元禄ごろにかけて完成された。濁手は江戸後期以後衰退し、現代になって十二代・十三代柿右衛門父子により復興され、今回の指定の対象となったものである。
 現在行なわれている濁手素地は、柿右衛門家伝来の元禄三年土合帳【つちあわせ】に準じ、泉山陶石、白川山土、岩谷川内石を配合して調製される。上絵具も同じく、元禄三年絵具合覚【えのぐあわせおぼえ】に準じ、赤・萌黄・群青・キビ・紫・黒・その他の絵具を自家調製したものであり、ことに赤絵具の調製に独自の伝統をもち、その簡素淡調な上絵付は濁手素地との調和が配慮されている。

関連情報
    (情報の有無)
  保持者情報(保持者/芸名・雅号) なし
  団体情報
  添付ファイル なし