国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
選定保存技術
主情報
名称
:
刀装(鞘)製作修理
ふりがな
:
とうそう(さや)せいさくしゅうり
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種別(有形、無形、有形・無形)
:
有形
その他参考となるべき事項
:
認定区分
:
個人
選定年月日
:
2018.09.25(平成30.09.25)
選定基準1
:
二 有形文化財等の修理等の技術等の表現に欠くことのできない材料の生産、製造等又 は用具の製作、修理等の技術又は技能で保存の措置を講ずる必要のあるもの
選定基準2
:
選定基準3
:
解説文:
刀装は、刀剣類の外装で拵【こしらえ】ともいい、その形式は大刀拵、室町時代に出現した打刀拵、及び担当用の腰刀拵等に大別される。鞘は中世以前は檜材【ひざい】等多様な素材が用いられたが、江戸時代以降は主に朴材【ほおざい】が用いられた。一般には革巻や漆塗等で仕上げられたが、金属、漆、染織、皮革、牙角【げかく】類等を用い工芸技術の粋を尽くした装飾性の高い刀装も製作された。このように刀装の品質・形状は刀剣類の形状の変遷、各時代の好みや社会性を反映して歴史的に多様な展開を見せ、工芸品として文化財上の価値が高いものも多い。一方、江戸時代以降は保管用として素木【しらき】の鞘である白鞘が製作されるようになった。
刀装は、鞘師による鞘下地、白銀【しろがね】師による鎺【はばき】、彫金師による鐔【つば】・小柄【こづか】・笄【こうがい】・目貫【めぬき】等、塗師による鞘装飾、柄巻【つかまき】師による柄巻など多様な素材により構成され、分業により製作される。下地となる鞘の形状を成形し、各部品装着部の加工を行う鞘師は、各時代の刀剣、刀装の品質・形状に関する知識の上に、極めて精度の高い木工技術を必要とするだけでなく、製作・修理を統括する役割を担う。また、別に白鞘製作を行う。鞘下地及び白鞘には、油分が少なく、木質が均一な朴材を一般に用いる。鞘の加工は、刀剣類の形状にあわせて内部を掻き入れ、外形を整え、諸部品製作者と連携を図りながら装着部の加工を行うが、寸分の狂いや歪みも許されないため、材料の吟味と正確な加工技術が求められる。また、修理においては、各時代における材料・工法の知識の上に、現状を維持することが求められ、知識、経験及び熟達した技術が必要とされる。
関連情報
(情報の有無)
保持者情報(保持者/芸名・雅号)
保持団体(関係技芸者の団体)
なし
添付ファイル
なし
解説文
刀装は、刀剣類の外装で拵【こしらえ】ともいい、その形式は大刀拵、室町時代に出現した打刀拵、及び担当用の腰刀拵等に大別される。鞘は中世以前は檜材【ひざい】等多様な素材が用いられたが、江戸時代以降は主に朴材【ほおざい】が用いられた。一般には革巻や漆塗等で仕上げられたが、金属、漆、染織、皮革、牙角【げかく】類等を用い工芸技術の粋を尽くした装飾性の高い刀装も製作された。このように刀装の品質・形状は刀剣類の形状の変遷、各時代の好みや社会性を反映して歴史的に多様な展開を見せ、工芸品として文化財上の価値が高いものも多い。一方、江戸時代以降は保管用として素木【しらき】の鞘である白鞘が製作されるようになった。 刀装は、鞘師による鞘下地、白銀【しろがね】師による鎺【はばき】、彫金師による鐔【つば】・小柄【こづか】・笄【こうがい】・目貫【めぬき】等、塗師による鞘装飾、柄巻【つかまき】師による柄巻など多様な素材により構成され、分業により製作される。下地となる鞘の形状を成形し、各部品装着部の加工を行う鞘師は、各時代の刀剣、刀装の品質・形状に関する知識の上に、極めて精度の高い木工技術を必要とするだけでなく、製作・修理を統括する役割を担う。また、別に白鞘製作を行う。鞘下地及び白鞘には、油分が少なく、木質が均一な朴材を一般に用いる。鞘の加工は、刀剣類の形状にあわせて内部を掻き入れ、外形を整え、諸部品製作者と連携を図りながら装着部の加工を行うが、寸分の狂いや歪みも許されないため、材料の吟味と正確な加工技術が求められる。また、修理においては、各時代における材料・工法の知識の上に、現状を維持することが求められ、知識、経験及び熟達した技術が必要とされる。
関連情報
保持者情報(保持者/芸名・雅号)
髙山一之
関連情報
保持者情報(保持者/芸名・雅号)
保持者(関係技芸者)の氏名
:
髙山一之
保持者(関係技芸者)の氏名 ふりがな
:
たかやまかずゆき
保持者(関係技芸者)の芸名・雅号等
:
保持者(関係技芸者)の芸名・雅号等 ふりがな
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認定(指定)年月日
:
2018.09.25(平成30.09.25)
認定区分
:
新規
認定書の交付又は再発行の年月日(選択書の交付年月日)
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認定書(選択書)の記号番号
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