記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財
 主情報
名称 但馬の麒麟獅子舞
ふりがな たじまのきりんししまい
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種別1 民俗芸能
種別2 風流
その他参考となるべき事項 公開日:多くは9月から10月にかけて(選択当時・お出掛けの際は該当する市町村教育委員会などにご確認ください)
選択番号
選択年月日 2009.03.11(平成21.03.11)
追加年月日
選択基準1 (二)芸能の変遷の過程を示すもの
選択基準2 (三)地域的特色を示すもの
選択基準3
所在都道府県、地域 兵庫県
所在地
保護団体名

解説文:
 但馬の麒麟獅子舞は、麒麟を象【かたど】ったとされる頭【かしら】をいただき、胴幕に大人二人が入って一頭の麒麟となって舞う民俗芸能である。麒麟の頭を用いることやゆったりとした動き、太鼓、笛、ジャンジャン(銅拍子【どびょうし】)を用いた軽快なはやし囃子などに特色がある。
 旧但馬国【たじまのくに】にあたる兵庫県の西北部の新温泉町【しんおんせんちょう】、香美町【かみちょう】に分布しており、地元の神社の祭礼において神前のほか、氏子の家々を門付【かどづ】けして回る。
麒麟獅子舞は、一頭または二頭で舞われ、地を這うようにゆっくり頭を回したり、ひねったり、伸び上がるように頭を上げたりする動作が特徴的である。獅子の他には、多くの場合赤い猩々【しょうじょう】面に赤い衣裳や髪の猩々が一人つく。演奏される囃子は、鉦【かね】を使用する因幡【いなば】地方の囃子と比べて比較的テンポが早く、ジャンジャン(銅拍子)が賑やかに打たれる。
 麒麟獅子舞は、鳥取県東部(因幡地方)から兵庫県西北部(但馬地方)にかけて分布しており、因幡地方では楽器に鉦を使うのに対し、但馬地方ではジャンジャンを使うことが多いなど、異なった伝承が見られ貴重である。
(※解説は選択当時のものをもとにしています)
関連情報
    (情報の有無)
  添付ファイル なし