国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財
主情報
名称
:
久井稲生神社の御当
ふりがな
:
くいいなりじんじゃのおとう
久井稲荷神社の御当
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種別1
:
風俗慣習
種別2
:
祭礼(信仰)
その他参考となるべき事項
:
公開日:毎年10月19日に近い日曜日(※選択当時・お出掛けの際は該当する市町村教育委員会などにご確認ください)
映像:『久井稲生神社の御当』(企画歴博・協力文化庁・制作桜映画社・平成17年度)
選択番号
:
1
選択年月日
:
1981.12.24(昭和56.12.24)
追加年月日
:
選択基準1
:
(一)由来、内容等において我が国民の基盤的な生活文化の特色を示すもので典型的なもの
選択基準2
:
選択基準3
:
所在都道府県、地域
:
広島県
所在地
:
保護団体名
:
久井稲生神社の御当保存会
久井稲荷神社の御当
解説文:
詳細解説
この行事は、久井稲生神社の秋の例祭で行われる行事である。午前の祭典に引き続いて、まず神楽殿で見子の当(社家社人の座)があり、次いで広庭で東座(もとの領家分の座)と西座(もとの地頭分の座)がそれぞれ行われる。東西の座とも、当番が甘酒と大鯛を献饌する。最後に「場の魚」と称して、大鯛を特色ある庖丁さばきで料理し、やがて直会となる。(※解説は選択当時のものをもとにしています)
関連情報
(情報の有無)
添付ファイル
なし
写真一覧
久井稲荷神社の御当
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久井稲荷神社の御当
解説文
この行事は、久井稲生神社の秋の例祭で行われる行事である。午前の祭典に引き続いて、まず神楽殿で見子の当(社家社人の座)があり、次いで広庭で東座(もとの領家分の座)と西座(もとの地頭分の座)がそれぞれ行われる。東西の座とも、当番が甘酒と大鯛を献饌する。最後に「場の魚」と称して、大鯛を特色ある庖丁さばきで料理し、やがて直会となる。(※解説は選択当時のものをもとにしています)
詳細解説▶
詳細解説
久井稲生神社の御当は、久井稲生神社の秋の例祭で行われる行事である。当日の行事の次第をみると、午前に祭典があり、これに引き続いて午後にまず神楽殿で見子【みこ】の当(社家社人の座)があり、次いで広庭で東座(もとの領家分の座)と西座(もとの地頭分の座)が行われる。 東西の各座とも、その年の当番主が各自のもつ御当田から穫れた新穀で醸造した甘酒と大鯛を献饌する。続いて「場の魚」と呼ばれる行事があり、下げ渡された大鯛を据え方がすえ、庖丁方が列座の中で、亀の入れ首、鶴の羽替え落としなど、特色ある庖丁さばきで古式通りに料理を行い、やがて直会となる。 この行事は、御当という氏子を中心とした祭祀組織の仕組と一連の行事であり、慶長3年(1598)の『稲荷御当之覺』の記録とほぼ近い形で今日も行われている。 このように今日まで古式をよく伝えている貴重な行事といえることから、早急に記録を作成する必要があるものである。 (※解説は選択当時のものをもとにしています)