国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
史跡名勝天然記念物
主情報
名称
:
下寺尾西方遺跡
ふりがな
:
しもてらおにしかたいせき
解説表示▶
種別1
:
史跡
種別2
:
時代
:
弥生時代中期後葉
年代
:
西暦
:
面積
:
48022.24 m
2
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
20
特別区分
:
指定年月日
:
2019.02.26(平成31.02.26)
特別指定年月日
:
追加年月日
:
指定基準
:
一.貝塚、集落跡、古墳その他この類の遺跡
所在都道府県
:
神奈川県
所在地(市区町村)
:
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
詳細解説
弥生時代中期後半の「宮ノ台式」期に限られて営まれた環濠(かんごう)集落跡で,新しく拡大された段階では南関東最大級の規模となる。出土遺物には土器のほか石器と鉄器があり,利器が石器から鉄器へ移行していく時期の在り方を示している。南関東における拠点集落の一つと位置付けられ,弥生時代中期社会の様相を知る上で重要。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
解説文
弥生時代中期後半の「宮ノ台式」期に限られて営まれた環濠(かんごう)集落跡で,新しく拡大された段階では南関東最大級の規模となる。出土遺物には土器のほか石器と鉄器があり,利器が石器から鉄器へ移行していく時期の在り方を示している。南関東における拠点集落の一つと位置付けられ,弥生時代中期社会の様相を知る上で重要。
詳細解説▶
詳細解説
神奈川県の西部,相模川から東に2.5km,標高13mの相模野台地の西端部分に所在する弥生時代の集落跡。遺跡の北から西への比高差は7m前後で非常に良い眺望となっている。 茅ヶ崎市教育委員会による発掘調査の結果,弥生時代中期後半の宮ノ台式期に営まれた環濠(かんごう)集落跡で,最初に掘られた環濠は東西200m,南北250m,面積約40,000㎡,新たに掘られた環濠は東西約400m,南北250mに拡大され面積は約84,000㎡に達した。環濠の内側からは竪穴建物58棟,土器集中地点3カ所,土坑1基,溝2条などを検出している。 遺物では各種土器類のほか,磨製石鏃などの武器,太型蛤刃石斧・抉入柱状片刃石斧,磨石・敲石類,砥石などの工具からなる石器・石製品,板状鉄斧などの鉄器が出土している。また,勾玉,管玉などの装身具も出土し,勾玉は長さ6.09cmの大型の未成品である。 本遺跡は弥生時代中期後半における南関東最大級の環濠集落で,その成立から解体までの過程を知ることができる点で重要であり,集落がほぼ完存する稀有な事例でもある。石器と鉄器が出土し,南関東における鉄器化の実態を知ることができる。南関東における弥生時代中期後半の社会を知る上で重要な遺跡である。 なお,本遺跡は古代の史跡下寺尾官衙遺跡群の指定地の大半と重複して史跡となる珍しい例であることを申し添える。