国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
史跡名勝天然記念物
主情報
名称
:
旧益習館庭園
ふりがな
:
きゅうえきしゅうかんていえん
解説表示▶
種別1
:
名勝
種別2
:
時代
:
年代
:
西暦
:
面積
:
5396.08 m
2
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
21
特別区分
:
指定年月日
:
2019.02.26(平成31.02.26)
特別指定年月日
:
追加年月日
:
指定基準
:
一.公園、庭園
所在都道府県
:
兵庫県
所在地(市区町村)
:
保管施設の名称
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所有者種別
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所有者名
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管理団体・管理責任者名
:
解説文:
詳細解説
江戸前期の徳島藩筆頭家老稲田氏の別荘庭園を始まりとする池(ち)泉(せん)庭園。洲本城城下町武家居住区の石切場跡に造られ,幕末に稲田氏の私塾が移設され「益習館」となった。曲(まが)田(た)山を背に,石材切り出し時の矢穴の残る巨岩が園池に面して並び,特徴的な景観を形成している。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
解説文
江戸前期の徳島藩筆頭家老稲田氏の別荘庭園を始まりとする池(ち)泉(せん)庭園。洲本城城下町武家居住区の石切場跡に造られ,幕末に稲田氏の私塾が移設され「益習館」となった。曲(まが)田(た)山を背に,石材切り出し時の矢穴の残る巨岩が園池に面して並び,特徴的な景観を形成している。
詳細解説▶
詳細解説
徳島藩筆頭家老であった稲田氏の別荘「西(せい)荘(そう)」に造られた庭園をその始まりとし,洲本の旧城下町外町地区に位置する。敷地は曲(まが)田(た)山(やま)(標高約55.8m)の北裾に当たり,城下町を整備する際にここから石を切り出し,町の完成後にその跡地を別荘として整備したと考えられている。幕末になって稲田氏の私塾が移設され「益習館」となった。 曲田山を背に設けられた園池の山側部分に複数の巨岩が並び,そのうち最も大きなものは幅が約5.8m,高さは約4mある。これらの巨岩には石材切り出し時の矢穴が残る。植栽は,園池周辺はカエデ類が中心で,山腹より上部は,現在はクスノキやアラカシ等の常緑樹が多くなっている。 発掘調査等から,園池の一部埋め立て,書院の新築等,江戸時代の状況から変わっている部分があることが分かったが,曲田山,巨岩,園池から成る庭園景観の主要部分は大きくは変化していない。淡路島における江戸時代に造られた武家の庭園を起源とする庭園の代表であり,その意匠は独特で優れている。芸術上及び観賞上の価値,日本庭園史における学術上の価値は高く,名勝に指定し保護を図るものである。