国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
史跡名勝天然記念物
主情報
名称
:
竹田市神原の大野川水系イワメ生息地
ふりがな
:
たけたしこうばるのおおのがわすいけいいわめせいそくち
解説表示▶
種別1
:
天然記念物
種別2
:
時代
:
年代
:
西暦
:
面積
:
159921.4 m
2
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
22
特別区分
:
指定年月日
:
2019.02.26(平成31.02.26)
特別指定年月日
:
追加年月日
:
指定基準
:
所在都道府県
:
大分県
所在地(市区町村)
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保管施設の名称
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所有者種別
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所有者名
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管理団体・管理責任者名
:
解説文:
詳細解説
突然変異により生じたアマゴの無斑型と考えられるサケ科の淡水魚イワメが安定的に生息する重要な生息地。国内で唯一イワメ単独の生息域が確認され,こうした表現型の出現・維持機構の解明等に遺伝学上貴重な資料を提供するほか,同生息地のアマゴとの生殖的隔離の可能性等も示唆されており,生態学的にも貴重。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
解説文
突然変異により生じたアマゴの無斑型と考えられるサケ科の淡水魚イワメが安定的に生息する重要な生息地。国内で唯一イワメ単独の生息域が確認され,こうした表現型の出現・維持機構の解明等に遺伝学上貴重な資料を提供するほか,同生息地のアマゴとの生殖的隔離の可能性等も示唆されており,生態学的にも貴重。
詳細解説▶
詳細解説
イワメは河川に生息するサケ科の淡水魚である。その形態はアマゴやヤマメに似るが,アマゴ,ヤマメの体側等に見られるサケ科特有の幼魚斑(パーマーク)や黒点等が見られず,突然変異により生じたアマゴ又はヤマメの無斑型であるとする説が有力である。 イワメが比較的安定して確認される生息地は国内に数か所しかなく,中でも指定対象区域である竹田市神原の大野川水系イワメ生息地では,国内で唯一イワメ単独の生息域が確認されており,500~1,000個体程が生息すると推定されている。近年実施されたDNA解析の結果から,当該生息地のイワメは近隣の大野川水系神原川上流の禁漁区に生息するアマゴと同じ遺伝的クラスターに分けられることが明らかとなり,これらのイワメとアマゴは同一祖先集団に由来し,それぞれイワメ,アマゴという異なる表現型を有するようになったと推測されている。こうした表現型が出現し維持される機序の解明等に当該生息地のイワメは貴重な資料を提供することが期待され,遺伝学上価値が高い。さらに,あまり移動せず定住性が高いことや,産卵期が当該生息地のアマゴより2週間程遅れ生殖的隔離が進行している可能性も示唆される等,生態学的にも貴重な資料を提供している。