国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
史跡名勝天然記念物
主情報
名称
:
墨古沢遺跡
ふりがな
:
すみふるさわいせき
墨古沢遺跡
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種別1
:
史跡
種別2
:
時代
:
後期旧石器時代
年代
:
西暦
:
面積
:
3988.47 m
2
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
77
特別区分
:
指定年月日
:
2019.10.16(令和1.10.16)
特別指定年月日
:
追加年月日
:
指定基準
:
一.貝塚、集落跡、古墳その他この類の遺跡
所在都道府県
:
千葉県
所在地(市区町村)
:
千葉県印旛郡酒々井町
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
墨古沢遺跡
解説文:
詳細解説
日本列島の後期旧石器時代前半期を特徴づける約3万4千年前の環状ブロック群で,日本最大級の規模。動物資源を目的に集まった人々が営み,狩猟具を含む活発な石器製作を行った集落遺跡で,石材分析から広域に及ぶ人々の移動や交流が明らかとなっている。当時の生業活動や集団関係を知る上で極めて重要。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
写真一覧
墨古沢遺跡
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墨古沢遺跡
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解説文
日本列島の後期旧石器時代前半期を特徴づける約3万4千年前の環状ブロック群で,日本最大級の規模。動物資源を目的に集まった人々が営み,狩猟具を含む活発な石器製作を行った集落遺跡で,石材分析から広域に及ぶ人々の移動や交流が明らかとなっている。当時の生業活動や集団関係を知る上で極めて重要。
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詳細解説
日本列島の後期旧石器文化前半期を特徴づける約3万4千年前の環状ブロック群である。環状ブロック群は,石器製作跡であるブロックが多数集まり,大きく円を描いて分布することを定義とする大型集落の一形態で,ブロック周囲には焚き火跡とみられる炭化物集中部も分布している。墨古沢遺跡の環状ブロック群はおよそ南北70m×東西60mの範囲におよび,日本最大級の規模であることが判明した。石器組成は台形様(だいけいよう)石器,ナイフ形石器,削器(さっき),彫刻刀形(ちょうこくとうがた)石器,楔形(くさびがた)石器,石錐(せきすい),局部磨製石斧調整剥片(きょくぶませいせきふちょうせいはくへん),敲石(たたきいし),石核(せっかく),剥片(はくへん)などからなり,狩猟具を含む石器製作等の作業が行われたことを示す。使用石材は群馬県域のガラス質黒色安山岩が7割以上を占める。また,信州,神津島(こうづしま),高原山(たかはらやま)産の黒曜石や,主に北関東からもたらされたと考えられる玉髄,トロトロ石,流紋岩などがあり,この遺跡を営んだ人々が広域を移動し,更に遠方の集団とも交流を行っていたことが分かる。遺跡周辺の古環境情報も豊富であり,人々が豊富な湧水に集まる動物資源を目的に集まって営んだ集落と推定される。墨古沢遺跡からは旧石器時代の人々の移動や交流,生業活動や集団関係について知ることができ,後期旧石器時代はじめの人類社会の在り方を知る上で重要である。