国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
史跡名勝天然記念物
主情報
名称
:
本ノ木・田沢遺跡群
本ノ木遺跡
田沢遺跡
壬遺跡
ふりがな
:
もとのき・たざわいせきぐん もとのきいせき たざわいせき じんいせき
本ノ木・田沢遺跡群
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種別1
:
史跡
種別2
:
時代
:
縄文時代草創期
年代
:
西暦
:
面積
:
17159.73 m
2
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
77
特別区分
:
指定年月日
:
2019.10.16(令和1.10.16)
特別指定年月日
:
追加年月日
:
指定基準
:
一.貝塚、集落跡、古墳その他この類の遺跡
所在都道府県
:
新潟県
所在地(市区町村)
:
新潟県十日町市,中魚沼郡津南町
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
本ノ木・田沢遺跡群
解説文:
詳細解説
縄文時代草創期の生活文化を示す遺跡群である。縄文時代の始まりを巡る論争の舞台となった本ノ木遺跡をはじめ,晩氷期の気候変動において新たに形成されつつある環境に,人類がどのように適応したのかをよく表す遺跡からなる。旧石器時代から縄文時代への変遷を知る上で重要。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
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本ノ木・田沢遺跡群
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本ノ木・田沢遺跡群
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解説文
縄文時代草創期の生活文化を示す遺跡群である。縄文時代の始まりを巡る論争の舞台となった本ノ木遺跡をはじめ,晩氷期の気候変動において新たに形成されつつある環境に,人類がどのように適応したのかをよく表す遺跡からなる。旧石器時代から縄文時代への変遷を知る上で重要。
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詳細解説
信濃川(しなのがわ)と清津川(きよつがわ)の合流点付近に位置する,縄文時代草創期の生活文化を示す遺跡群である。清津川左岸にある本ノ木遺跡は縄文時代の始まりを巡る論争の舞台となったことで知られる。段丘形成当初の自然堤防状の微高地において,1万5000年前を遡るころに1000点を超える槍先形尖頭器(やりさきがたせんとうき)の製作が行われたA地点と,1万2700~1万2500年前以前に起こった信濃川対岸からの山体崩落の後に残された,押圧縄文土器(おうあつじょうもんどき)と剥片石器(はくへんせっき)や磨製石斧(ませいせきふ)に特徴づけられるB地点からなる。清津川をはさんだ対岸には,本ノ木遺跡と同様に河川の自然堤防上に田沢遺跡,壬遺跡が隣接して残された。田沢遺跡では隆起線文土器(りゅうきせんもんどき),爪形文土器(つめがたもんどき),押圧縄文土器が主に出土し,壬遺跡では礫層直上から無文土器(むもんどき)が,間層を挟んだその上層から隆起線文土器,円孔文土器(えんこうもんどき),爪形文土器等が出土しており,本ノ木遺跡における二つの時期の間を埋める資料が得られている。出土した石器群からは,旧石器時代以来の移動生活に適した石刃技法(せきじんぎほう)が衰退し有舌尖頭器(ゆうぜつせんとうき)等の各種尖頭器,そして石鏃(せきぞく)等といった縄文時代に通有の両面加工技術が変遷する過程を示し,立地の変化からは河川での漁労など新たに出現しつつある環境への適応が開始したことが分かる。晩氷期の気候変動によって新たに形成されつつある環境に,人類がどのように適応したのかをよく表す遺跡群であり,旧石器時代から縄文時代への変遷を知る上で極めて重要である。