国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
史跡名勝天然記念物
主情報
名称
:
光明山古墳
ふりがな
:
こうみょうさんこふん
光明山古墳
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種別1
:
史跡
種別2
:
時代
:
古墳時代中期
年代
:
西暦
:
面積
:
14857.31 m
2
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
17
特別区分
:
指定年月日
:
2020.03.10(令和2.03.10)
特別指定年月日
:
追加年月日
:
指定基準
:
一.貝塚、集落跡、古墳その他この類の遺跡
所在都道府県
:
静岡県
所在地(市区町村)
:
静岡県浜松市
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
光明山古墳
解説文:
詳細解説
5世紀中葉に天竜川(てんりゅうがわ)東岸の丘陵先端に築かれた墳長83mの前方後円墳。墳丘は2段築成(ちくせい)で葺石(ふきいし)と埴輪(はにわ)を持ち,特に後円部上段には基底部(きていぶ)から墳頂(ふんちょう)まで続く葺石の区画石列(くかくせきれつ)が良好に残る。古墳時代中期の古墳築造の在り方の転換を明瞭に示す事例として重要。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
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光明山古墳
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光明山古墳
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解説文
5世紀中葉に天竜川(てんりゅうがわ)東岸の丘陵先端に築かれた墳長83mの前方後円墳。墳丘は2段築成(ちくせい)で葺石(ふきいし)と埴輪(はにわ)を持ち,特に後円部上段には基底部(きていぶ)から墳頂(ふんちょう)まで続く葺石の区画石列(くかくせきれつ)が良好に残る。古墳時代中期の古墳築造の在り方の転換を明瞭に示す事例として重要。
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詳細解説
5世紀中葉に天竜川(てんりゅうがわ)東岸の丘陵先端に築かれた前方後円墳。眼下には遠江(とおとうみ)と信濃(しなの)を繋ぐ陸上交通路である秋葉街道(あきはかいどう)が通じ,丘陵を隔てた西側には天竜川が南流するなど,交通の要衝に立地する。墳長83m,後円部径48m,後円部高8.5m,前方部高8.3mで,墳丘は2段築成(ちくせい)である。丘陵先端を切断して構築しており,墳丘の周囲幅10mほどを平坦に造成している。墳丘斜面には葺石(ふきいし)を施し,特に後円部北側上段では基底部(きていぶ)から墳頂部(ふんちょうぶ)まで6m以上を一直線に結ぶ区画石列(くかくせきれつ)が確認されるなど,葺石の遺存状態が極めて良好な箇所がある。円筒埴輪(えんとうはにわ)と朝顔形埴輪(あさがおがたはにわ)が出土しており,どちらも2条の突帯(とったい)を巡らす3段構成で,製作技法としていわゆる淡輪技法(たんのわぎほう)が用いられている。 当該時期において東海地域でも屈指の規模を誇る前方後円墳であり,特徴的な埴輪を採用するなどの独自性を持ちつつそれまで古墳の築造がみられなかった内陸交通の要衝の地に突如として築かれている。古墳時代中期におけるヤマト政権の交通政策の変革に伴う古墳築造の在り方の転換と,そうした在り方を受容した地域首長の動向を明瞭に示す事例として重要。