国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
史跡名勝天然記念物
主情報
名称
:
杵築城跡
ふりがな
:
きつきじょうあと
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種別1
:
史跡
種別2
:
時代
:
室町時代~江戸時代初期
年代
:
西暦
:
面積
:
50348.99 m
2
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
17
特別区分
:
指定年月日
:
2020.03.10(令和2.03.10)
特別指定年月日
:
追加年月日
:
指定基準
:
二.都城跡、国郡庁跡、城跡、官公庁、戦跡その他政治に関する遺跡
所在都道府県
:
大分県
所在地(市区町村)
:
大分県杵築市
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
詳細解説
豊臣政権から江戸幕府の成立,安定へと向かう社会・政治情勢の変化に応じて,その構造を大きく変えることが確認された城跡。「一国一城令(いっこくいちじょうれい)」による破却(はきゃく)以前の城の建物構成や構造が分かるなど,江戸時代初期の城郭(じょうかく)の実態を知る上でも重要。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
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解説文
豊臣政権から江戸幕府の成立,安定へと向かう社会・政治情勢の変化に応じて,その構造を大きく変えることが確認された城跡。「一国一城令(いっこくいちじょうれい)」による破却(はきゃく)以前の城の建物構成や構造が分かるなど,江戸時代初期の城郭(じょうかく)の実態を知る上でも重要。
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詳細解説
国東(くにさき)半島の南側,守江湾(もりえわん)に注ぎ込む高山川(たかやまがわ)と八坂川(やさかがわ)に挟まれた丘陵にあたる台山(だいやま)地区とその北麓の藩主御殿地区からなる城跡。台山地区には,土塁の一部や堀切りの痕跡が認められ,藩主御殿地区には,堀,石垣,庭園が残る。豊富に残る文献史料と発掘調査成果から,この城は,慶長(けいちょう)元年(1596)以降に杉原長房(すぎはらながふさ),早川長敏(はやかわながとし)ら豊臣系大名による整備段階,慶長6年に細川忠興(ほそかわただおき)の城代(じょうだい)として入部した松井康之(まついやすゆき)による整備段階,「一国一城令(いっこくいちじょうれい)」による台山地区の破却と藩主御殿地区の整備段階の三時期に大別されることが分かった。杉原・早川段階の城は山麓部(藩主御殿地区)に舟入(ふないり)を設けた海城であったと考えられ,松井氏入部以後は,基本的にその形態を維持しつつも台山地区の諸施設が大規模に改変されたことが文書から知られる。台山地区の施設は「一国一城令」により,解体・破却されるが,その時,解体された建物については「木付御城こわし申所付之帳」に記されており,慶長期以前の建物の数や規模等が判明している。また,この破却に前後して山麓に藩主御殿が造られたと考えられる。杵築城は,豊臣政権から江戸幕府の成立,安定へと向かう社会の変化に応じて,その構造を大きく変えるなど,その変遷はその時々の社会,政治情勢を反映している。「一国一城令」による破却以前の城の建物構成や構造が分かるなど,江戸時代初期の城郭の実態を知る上でも重要である。