国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
史跡名勝天然記念物
主情報
名称
:
對馬氏庭園
ふりがな
:
つしましていえん
對馬氏庭園
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種別1
:
名勝
種別2
:
時代
:
年代
:
西暦
:
面積
:
5979.96 m
2
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
18
特別区分
:
指定年月日
:
2020.03.10(令和2.03.10)
特別指定年月日
:
追加年月日
:
指定基準
:
一.公園、庭園
所在都道府県
:
青森県
所在地(市区町村)
:
青森県弘前市
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
對馬氏庭園
解説文:
詳細解説
江戸時代末期から近代にかけて津軽地方に特徴ある作庭技法を継承した大石武学流庭園の優秀な事例のうち,観賞軸線を斜めとする点に特徴を有する。大石武学流宗家5代の池田亭月から宗家6代の外崎亭陽(とのさきていよう)への作庭流儀の継承を考える上で重要なもの。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
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對馬氏庭園
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對馬氏庭園
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解説文
江戸時代末期から近代にかけて津軽地方に特徴ある作庭技法を継承した大石武学流庭園の優秀な事例のうち,観賞軸線を斜めとする点に特徴を有する。大石武学流宗家5代の池田亭月から宗家6代の外崎亭陽(とのさきていよう)への作庭流儀の継承を考える上で重要なもの。
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詳細解説
弘前市街中心部から北西約6kmに位置し,岩木山(いわきさん)由来の火山性台地上の折笠(おりかさ)地区に所在するりんご農家の住宅庭園で,書画骨董にも通じていた對馬氏の当主竹五郎(たけごろう)(1884~1971)が昭和3年(1928)に宮館地区の旧家の屋敷を移築して主屋としたのに伴って,大石武学流宗家(おおいしぶがくりゅうそうけ)5代の池田亭月(いけだていげつ)に依頼して作庭されたのを始めとし,昭和20年代後半に大石武学流宗家6代の外崎亭陽(とのさきていよう)が既存の庭園の地割を踏襲しながら一部に手を加えて完成させた。主庭は大石武学流の定石に則って座敷からの座観(ざかん)としている一方で,沓脱石(くつぬぎいし),飛び石,礼拝石(らいはいせき)を南東方に向けて並べ,座敷から斜めに左奥手を正面とし,敷地に対して長大な軸線を設けている点に本庭園固有の顕著な特徴を見ることができる。大石武学流庭園の優秀な事例の中でも,小規模な敷地に軸線を斜めに設定することによって奥行を表現しつつ,正面の左右に広がる造成地形を設けて変化のある風致の広がりを実現するなど,固有な地割の工夫をめぐらした特徴ある作庭に更に手を加えて完成された点において,作庭流儀の継承と深化の様相を知る上で重要である。