国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
史跡名勝天然記念物
主情報
名称
:
須藤氏庭園(青松園)
ふりがな
:
すとうしていえん(せいしょうえん)
須藤氏庭園(青松園)
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種別1
:
名勝
種別2
:
時代
:
年代
:
西暦
:
面積
:
9120.35 m
2
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
18
特別区分
:
指定年月日
:
2020.03.10(令和2.03.10)
特別指定年月日
:
追加年月日
:
指定基準
:
一.公園、庭園
所在都道府県
:
青森県
所在地(市区町村)
:
青森県弘前市
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
須藤氏庭園(青松園)
解説文:
詳細解説
江戸時代末期から近代にかけて津軽地方に特徴ある作庭技法を継承した大石武学流庭園の優秀な事例のうち,明治時代末期に宗家4代の小幡亭樹(おばたていじゅ)により作庭されたと伝えられる庭園。座観(ざかん)と逍遥(しょうよう)の観賞形式を併せ持ち,亭樹の作庭技法をよく示している点で重要なもの。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
写真一覧
須藤氏庭園(青松園)
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須藤氏庭園(青松園)
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解説文
江戸時代末期から近代にかけて津軽地方に特徴ある作庭技法を継承した大石武学流庭園の優秀な事例のうち,明治時代末期に宗家4代の小幡亭樹(おばたていじゅ)により作庭されたと伝えられる庭園。座観(ざかん)と逍遥(しょうよう)の観賞形式を併せ持ち,亭樹の作庭技法をよく示している点で重要なもの。
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詳細解説
弘前市街中心部から北北西方約5kmに位置し,岩木山(いわきさん)扇状地末端の丘陵地から大蜂川(だいばちがわ)の間に広がる平野部の旧高杉村前坂地区に所在する住宅庭園で,医師で地域の名士であった須藤繁文(すとうしげふみ)(1874~1945)を施主として,明治時代末年までに大石武学流宗家(おおいしぶがくりゅうそうけ)4代の小幡亭樹(おばたていじゅ)によって作庭された。昭和11年には,陸軍の耐寒演習に行軍した秩父宮雍仁(ちちぶのみややすひと)親王が昼食休憩のため来訪した履歴を園内の記念碑に刻むとともに瀟洒な記念堂を建てた。主屋は座敷を南東側の主庭に向けた寄棟造茅葺で,主庭に面した軒先を三重の船枻(せがい)造として当時の弘前郊外の奢侈的建築の様相の一端を伝えている。主庭は,座敷からの座観を基本としつつ,庭前を小さく納め,池泉を地割の要とする。池泉には座敷の正面の中島に橋を渡して逍遥(しょうよう)するための飛び石を打ち,対岸に守護石(しゅごせき)を据えて,その背後に築山を設ける。座観と逍遥の観賞形式を併せ持ち,全体に小振りの石を用いて規模は小さいながらも,盛美園(せいびえん)の地割に相似するもので,亭樹に特徴ある作庭技法の一端をよく伝えている点で重要である。