国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
史跡名勝天然記念物
主情報
名称
:
山居倉庫
ふりがな
:
さんきょそうこ
山居倉庫
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種別1
:
史跡
種別2
:
時代
:
明治時代
年代
:
西暦
:
面積
:
22454.72 m
2
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
44
特別区分
:
指定年月日
:
2021.03.26(令和3.03.26)
特別指定年月日
:
追加年月日
:
指定基準
:
所在都道府県
:
山形県
所在地(市区町村)
:
山形県酒田市
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
山居倉庫
解説文:
詳細解説
明治26年(1893),酒田米穀取引所(さかたべいこくとりひきじょ)の附属倉庫として建設され,庄内米を保管・取引した大規模な施設。米が自由取引されていた米券(べいけん)倉庫時代から食糧管理制度下の時代を経て,建築後120年以上も現役使用の倉庫が現存する。近現代の米穀流通の歴史を知る上で重要である。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
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山居倉庫
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山居倉庫
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解説文
明治26年(1893),酒田米穀取引所(さかたべいこくとりひきじょ)の附属倉庫として建設され,庄内米を保管・取引した大規模な施設。米が自由取引されていた米券(べいけん)倉庫時代から食糧管理制度下の時代を経て,建築後120年以上も現役使用の倉庫が現存する。近現代の米穀流通の歴史を知る上で重要である。
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詳細解説
山居倉庫は,明治26年(1893),酒田米穀取引所の附属倉庫として建設された,庄内米を保管・取引した大規模な施設である。山形県酒田市の市街地南東部,最上川河口に隣接する新井田川(にいだがわ)左岸に所在する。江戸時代より米の産地であった庄内地方では,明治に入って生じてきた粗悪米の流通によって低下した米の品質向上に努め,新政府の取引所政策により18年に酒田米商会所を開業し,入庫米の品質管理を行った。26年取引所法の制定を受け,同所が酒田米穀取引所に改組され,保管倉庫の設置が可能となり,山居倉庫が建設された。山居倉庫が入庫米に対して発行された倉荷(くらに)証券(米券(べいけん))は,明治期に全国各地で発行された米券のなかで最も有名であった。それは,江戸時代以来の伝統的米穀保管倉庫の技術をもとにした倉庫建築と,米穀保管に適した燻蒸方法開発による品質の維持,そして厳重な品位等級,俵量の統一,俵装の堅牢化,保管方法等の改善によるものであった。戦中戦後の食糧管理制度や農地改革によって,山居倉庫は米券倉庫から農業倉庫へ変化し,現在は米穀保管倉庫として使用されている。現在,明治26年創建時の倉庫6棟を含む大正5年までに建築された12棟の倉庫,事務所棟,東宮殿下行啓記念研究室,板倉,三居稲荷神社,倉庫西側のケヤキ並木が現存し,我が国近現代の米穀流通の歴史を知る上で貴重である。