国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
史跡名勝天然記念物
主情報
名称
:
立切遺跡・横峯遺跡
ふりがな
:
たちきりいせき・よこみねいせき
指定9_立切遺跡・横峯遺跡(鹿児島県提供)
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種別1
:
史跡
種別2
:
時代
:
旧石器時代
年代
:
西暦
:
面積
:
76594.25 m
2
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
141
特別区分
:
指定年月日
:
2022.11.10(令和4.11.10)
特別指定年月日
:
追加年月日
:
指定基準
:
一.貝塚、集落跡、古墳その他この類の遺跡
所在都道府県
:
鹿児島県
所在地(市区町村)
:
鹿児島県熊毛郡中種子町・南種子町
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
指定9_立切遺跡・横峯遺跡(鹿児島県提供)
解説文:
詳細解説
立切遺跡と横峯遺跡は種子島中・南部に位置し、3万5千年前の種Ⅳ火山灰層の下位から、後期旧石器時代前半期に位置付けられる落とし穴遺構や礫群が検出された。日本列島南部に位置し、照葉樹林環境に適応した居住や生業を具体的に示す遺跡として重要である。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
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指定9_立切遺跡・横峯遺跡(鹿児島県提供)
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指定9_立切遺跡・横峯遺跡(鹿児島県提供)
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解説文
立切遺跡と横峯遺跡は種子島中・南部に位置し、3万5千年前の種Ⅳ火山灰層の下位から、後期旧石器時代前半期に位置付けられる落とし穴遺構や礫群が検出された。日本列島南部に位置し、照葉樹林環境に適応した居住や生業を具体的に示す遺跡として重要である。
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詳細解説
立切遺跡は、種子島中部の標高120mの台地上に立地する。発掘調査によって、後期旧石器時代前半期の落とし穴遺構24基、礫群5基、焼土跡12基、炭化物集中3か所等が確認された。落とし穴遺構はいずれも種Ⅳ火山灰層(約3万5千年前)下位で検出され、断面はフラスコ形と筒形で、上端開口部はいずれもラッパ状に開く特徴をもつ。礫群には明確な焼土や炭化物が見られる。出土遺物は磨石や局部磨製石斧等の礫石器が主体である。 横峯遺跡は種子島南部の標高120mの台地上に立地する。発掘調査では、立切遺跡同様に後期旧石器時代前半期の礫群9基と炭化物集中10か所等が検出され、礫群には明確な掘り込みを持つものがある。石器は台石や磨石のほか、削器等の剥片石器も認められる。 両遺跡は文化層の年代や変遷が共通する。さらに、両遺跡における植物質食料加工具の卓越や伐採具等の存在は照葉樹林を主体とする森林環境への適応を示しており、立切遺跡の遺構は生業のあり方を、横峯遺跡の遺構は居住のあり方をよく示している。これらが古本州の南端でいち早く出現した点は、旧石器時代の現生人類の環境への適応過程を理解する上で重要である。