国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
史跡名勝天然記念物
主情報
名称
:
メスリ山古墳
ふりがな
:
めすりやまこふん
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詳細解説表示▶
種別1
:
史跡
種別2
:
時代
:
年代
:
西暦
:
面積
:
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
32
特別区分
:
特別以外
指定年月日
:
1980.03.14(昭和55.03.14)
特別指定年月日
:
追加年月日
:
指定基準
:
一.貝塚、集落跡、古墳その他この類の遺跡
所在都道府県
:
奈良県
所在地(市区町村)
:
桜井市高田・上之宮
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
詳細解説
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
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詳細解説
S53-12-031メスリ山古墳.txt: 破裂山より派生した阿部山の分離丘陵の断崖縁にメスリ山古墳が営まれており、昭和34年から37年にかけて奈良県教育委員会、桜井市を主体とする発掘調査が行われた。 本古墳は、西向きの前方後円墳であり、全長224メートル、後円部径128メートル、前方部幅80メートル、後円部の高さ19メートル、前方部の高さ8メートルという雄大な規模を持ち、3段築成の墳丘斜面には葺石を、平坦面には埴輪列を設けている。後円部中央には、墳丘の主軸に直交する形で高坏・器台形の巨大な埴輪をめぐらす2重の方形区画があり、2列間にも千鳥状に埴輪を配するなど、特色ある配置を示している。 この方形区画埴輪列の内部は方形の壇となっており、その下に主室である竪穴式石室が設けられていた。地山上に12×4.5メートルの範囲の周囲を1.2メートル高に積石して墓〓(*1)を作り、その中に全長8メートル、幅1.35メートル、高さ1.76メートルの割石積の竪穴式石室を設け、割竹形木棺を配する。この石室上4×10.5メートルの範囲のめぐりに積石を行い、置土して壇を築成する特色ある構造をとっている。 主石室の東方、方形区画埴輪列の東辺内側に平行して1基の竪穴式石室(副室)が所在する。石室は全長6メートル、幅0.7メートル、合掌形天井をもつものであり、主室の完成後、乃至は埋葬後天井を架し覆った時点に築かれたものである。 主石室は副葬品の一部を失っているが、鏡や装身具の玉類をはじめ、椅子形・櫛形・合子形の碧玉製品群、武器などの発見があり、副室では副葬品が完存し、鉄製弓・矢・刀剣などの武器類、手鎌・〓(*2)・鋸などの工具類、十字翼状飾付石製品をはじめ各種の玉製品が発見されている。副室での遺物の配置を復原するならば、天井近くまで積み上げられていたこととなり、一般の副葬品と異なる一面もつことをも考え合わせれば、副室は遺品の格納を目的とした石室ではないかと考えられる。 古墳の成立・展開の中心となった天理、桜井市域の中でも、雄大な墳丘、特色ある石室、巨大で荘重な埴輪など、優れた内容をもつ古墳として顕著なものといえるであろう。