国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
史跡名勝天然記念物
主情報
名称
:
造山古墳
第一、二、三、四、五、六古墳
ふりがな
:
つくりやまこふんだいいち、に、さん、し、ご、ろくこふん
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種別1
:
史跡
種別2
:
時代
:
年代
:
西暦
:
面積
:
70217.91 m
2
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
38
特別区分
:
特別以外
指定年月日
:
1921.03.03(大正10.03.03)
特別指定年月日
:
追加年月日
:
2021.10.11(令和3.10.11)
指定基準
:
一.貝塚、集落跡、古墳その他この類の遺跡
所在都道府県
:
岡山県
所在地(市区町村)
:
岡山市新庄下
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
詳細解説
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
添付ファイル
なし
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詳細解説
前方後圓墳ニシテ其ノ大サハ長徑頂上約六百六十七尺基底一千百五十八尺短徑前方部基底約六百六十七尺後圓部基底約七百十尺高サ前方部後圓部共ニ約七十六尺上中下ノ三段ヨリ成リ規模雄大ナリ封土上ノ埴輪列立ハ前方部ノ上段ニ存スルノミ墳丘ノ周邊ハ現ニ水田溝渠宅地ヲ繞ラセルモ原形ハ幅約百八十二尺以上ノ湟池ト更ニ其外ニ幅約百三十二尺ノ堤防ヲ繞ラセシモノナリ其全體ノ敷地長千七百八十二尺餘幅千二百八十七尺餘ニ亘レリ 附近ニ散在セル六基ノ圓墳ハ又珍シキ古墳群ニシテ就中榊山ノ石室ハ構造奇異巧妙ニシテ其ノ直弧紋様ハ九洲地方ニ於ケルモノト共ニ珍トセラル 丘陵上ニ築カレタル圓型墳ナリ封土ノ徑約百七十尺高サ約二十五尺アリテ桑樹ヲ栽培シ略中央ノ地下約四尺ノ處ニ石室ノ上部露出セリ石室ノ主軸ハ西北ヨリ東南ニ向ヒ長サ約二十三尺幅約三尺六寸乃至三尺二寸高サ三尺三寸アリ側壁ハ厚サ約二寸乃至三寸ノ割石ヲ以テ煉瓦造ノ如クニ積ミ上ニ十個ノ天井石ヲ横架セルモノニシテ低部ニハ側壁ニ沿ヒテ礫石ヲ併ベ中央部ニハ砂及ビ粘土ヲ敷キタリ更ニ其底ニハ石室ノ長軸ニ沿ヒ四方割石ニテ圍ミテ連續セル内法約一尺二寸乃至九寸ノ石造樋アリ其東南部ハ石室外ニ延ビ長サ約六十三尺ニ達シ封土ノ東南ニ存スル空濠ノ底部ニ近ク口ヲ開ケリ石室内部ヨリ漢式鏡二面管玉二個直刀、刀子朱塊等ヲ發見セリ 令和3年 追加指定 造山古墳は足(あし)守川(もりがわ)右岸において南の山塊から派生する低丘陵を利用して築造された古墳時代中期前半の巨大な前方後円墳である。その規模は墳長350mで近畿地方を除いて最大、全国でも第4位を誇る。前方部前面には帆立(ほたて)貝式(がいしき)前方後円墳を含む計6基の古墳が築かれている。これらの古墳の築造時期はいずれも古墳時代中期である。我が国を代表する大型前方後円墳であることから、近在する6基の古墳とともに大正10年に史跡に指定された。 明治45年に第一古墳(榊山(さかきやま)古墳)と第五古墳(千足(せんぞく)古墳)が地元住民により発掘され、第一古墳からは朝鮮半島から搬入された馬(うま)形(がた)帯(たい)鉤(こう)をはじめとした副葬品が、第五古墳からは鉄製品等が出土した。昭和11年には梅原末治・小林行雄が第五古墳の石室・墳丘の調査を実施した。平成3・9・13年には市道建設や遊歩道整備に伴い第二、三、四、五古墳の周囲を岡山市教育委員会が発掘調査を実施した。平成20~23年には岡山大学が測量調査と造山古墳の発掘調査を実施した。さらに平成22~25年にかけては第五古墳の発掘調査を、平成26~令和2年には造山古墳及び第二古墳の発掘調査を岡山市教育委員会が実施した。 今回追加指定しようとするのは、第五古墳(千足古墳)である。第五古墳はこれまでの調査により墳長81m、後円部径63.5mの帆立貝式前方後円墳であり、墳丘の周囲には周(しゅう)濠(ごう)状遺構が巡ることが明らかになっている。周濠状遺構からは埴輪が多数出土しており、墳丘には埴輪列が巡っていたとみられる。埋葬施設として直(ちょっ)弧(こ)文(もん)を彫刻した石(せき)障(しょう)をもつ古式の横穴式石室をもつ。 第五古墳(千足古墳)の後円部南側とその外部を巡る周濠状遺構の範囲のうち条件の整った範囲を追加指定し、保護の万全を図るものである。
関連情報
指定等後に行った措置
2014.10.06(平成26.10.06)
関連情報
指定等後に行った措置
異動年月日
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2014.10.06(平成26.10.06)
異動種別1
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追加指定
異動種別2
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異動種別3
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異動内容
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