国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
史跡名勝天然記念物
主情報
名称
:
福井洞窟
ふりがな
:
ふくいどうくつ
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詳細解説表示▶
種別1
:
史跡
種別2
:
時代
:
年代
:
西暦
:
面積
:
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
152
特別区分
:
特別以外
指定年月日
:
1978.08.02(昭和53.08.02)
特別指定年月日
:
追加年月日
:
2010.02.22(平成22.02.22)
指定基準
:
一.貝塚、集落跡、古墳その他この類の遺跡
所在都道府県
:
長崎県
所在地(市区町村)
:
佐世保市
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
詳細解説
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
添付ファイル
なし
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詳細解説
S53-06-021[[福井洞窟]ふくいどうくつ].txt: 北松浦半島のほぼ中央部に所在する洞窟遺跡である。国見山系に源を発する佐々川の小支谷、福井川渓谷の左岸に開口し、間口16メートル奥行6メートルを測る。 昭和35・38・39年の発掘調査により、縄文時代初頭に至る文化層が発見された。表土から最下底の岩盤まで約5.5メートルを測るが表土層(0層)から15層の層序のうち、0層から第III層は縄文時代早期及び草創期の遺物を含み、第IV層、第VII層、第IX層、第〓(*1)層は縄文文化以前に属するものである。 表土層(0層)には、縄文時代早期の押型文土器及び石器類が出土し、第II、III層には草創期の爪形文土器、隆線文土器及び細石刃が出土している。とくに第II層の爪形文土器と第III層の隆線文土器との層序関係によって、草創期の土器群が隆線文土器から爪形文土器へと続くことが明らかにされた点は重要である。また、これら両土器群に伴出する石器群は下層の第IV層で、土器を伴わない細石刃を含む石器群と殆ど同じ様相を示すものであり、細石刃を製作・使用していた旧石器文化の荷担者が土器製作を開始した事情をよく物語っている。さらに第VII層には第IV層以上の細石刃より一回り大きな小形石刃ともいうべき石器群があり、細石刃出現の前段階の様相として注目される。この第VII層を境にして上位の文化層においては主要な石器の材料は黒曜石でサヌカイト製を含むが、下位の第IX層及び第〓(*1)層においては黒曜石は全く用いられず、サヌカイト製のみとなる。第IX層の石器については発見数が少ないため内容・性格の詳細は明らかでないが、いわゆる瀬戸内技法による横〓(*2)ぎの〓(*2)片の存在が特徴とされる。最下層の第〓(*1)層は現在九州で知られている石器群のうち最古に属するものとも考えられ、両面加工の大形の石器を特徴的に含むものである。 以上、本洞窟は縄文文化の成立及び発展過程、あるいは縄文文化の成立に関する諸問題を解明する上で極めて重要なものであり、かつ、草創期における土器の変遷を層位的に示すこと及び九州地方最古の石器群を包含するなどの諸点において、極めて注目すべきものである。
関連情報
指定等後に行った措置
2010.02.22(平成22.02.22)
関連情報
指定等後に行った措置
異動年月日
:
2010.02.22(平成22.02.22)
異動種別1
:
追加指定
異動種別2
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異動種別3
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異動内容
: