国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
登録記念物
主情報
名称
:
旧山崎氏別邸庭園
ふりがな
:
きゅうやまさきしべっていていえん
主庭から主屋(洋館)を観る
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種別1
:
登録記念物(名勝地関係)
種別2
:
時代
:
近代
年代
:
西暦
:
面積
:
1322.15 m
2
その他参考となるべき事項
:
登録番号
:
登録年月日
:
2011.02.07(平成23.02.07)
追加年月日
:
登録基準
:
一.公園、庭園
所在都道府県
:
埼玉県
所在地(市区町村)
:
埼玉県川越市松江町2丁目7番8
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
主庭から主屋(洋館)を観る
解説文:
詳細解説
18世紀後半に創業した川越の菓子店亀屋(かめや)の5代目嘉(か)七(しち)の隠居所として、近代建築家の辰野(たつの)金(きん)吾(ご)の弟子である保岡(やすおか)勝也(かつや)の設計に基づき、大正13年(1924)に完成した枯山水及び茶庭。建築とともに、保岡勝也が設計した茶庭を含む和風庭園の事例として意義深い。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
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客間から庭園を観る
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解説文
18世紀後半に創業した川越の菓子店亀屋(かめや)の5代目嘉(か)七(しち)の隠居所として、近代建築家の辰野(たつの)金(きん)吾(ご)の弟子である保岡(やすおか)勝也(かつや)の設計に基づき、大正13年(1924)に完成した枯山水及び茶庭。建築とともに、保岡勝也が設計した茶庭を含む和風庭園の事例として意義深い。
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詳細解説
天明3年(1783)に創業したと伝わる川越の菓子店亀屋の5代目嘉七の隠居所として,近代建築家の辰野金吾の弟子である保岡勝也の設計に基づき,大正15年(1926)9月頃に完成した枯山水及び茶庭から成る庭園。庭園の施工に当たったのは,「帝都造園組合」の設立に関わっとされるた丸山林蔵であった。 現在の敷地のうち,門の左手に当たる主屋北側と主屋西側の空閑地及び敷地の西南隅の一画に部分的な改変が見られるものの,全体として当初の地割を良好に伝えている。庭園は,敷地北西隅部の門から,洋館及び和館から成る主屋の西・南側を中心に展開する。門を入ってすぐ右手に待合腰掛があり,洋館西面の玄関前庭から洋館及び和館の南側の主庭部へと園路が延びる。洋館に南面するベランダ・テラス,和館の客間・居間の沓脱石から南に向かって緩やかに下る傾斜面上に打たれた飛石は,白川石を袈裟形に加工した手水鉢の前を経た後,枯流れを渉って茶室の土庇から躙り口へと達する。枯流れは,茶室北側の枯滝石組から茶室西南隅にかけて両岸の随所に景石を配置し,小砂利を敷き詰めて流れを表現したものである。現在の茶室は,京都の仁和寺遼廓亭の一部を成す我前庵の写しであるとされるが,細部の意匠に違いが見られるほか,位置・方向・内部の間取り等の点において,大正13年に保岡が作成した設計図とも異なる。 残された造作関係の領収証によると,鞍馬石である和館南側の沓脱石及び飛石をはじめ,庭園の主要石材を京都から購入したことや,枯滝石組及び枯流れに秩父石が用いられたことなどが知られる。また,玄関周辺のアカマツ・モッコク・シュロをはじめ,主庭部のツバキ・ウメ・サルスベリの花木など,当初の庭樹もよく残されている。 和館・洋館の建築とともに,保岡勝也が設計した茶庭を含む和風庭園の事例として意義深い。