国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
登録記念物
主情報
名称
:
丹藤氏庭園(旧三上氏庭園)
ふりがな
:
たんどうしていえん(きゅうみかみしていえん)
解説表示▶
種別1
:
登録記念物(名勝地関係)
種別2
:
時代
:
年代
:
西暦
:
面積
:
1428.47 m
2
その他参考となるべき事項
:
登録番号
:
登録年月日
:
2019.02.26(平成31.02.26)
追加年月日
:
登録基準
:
所在都道府県
:
青森県
所在地(市区町村)
:
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
詳細解説
葛原の素封家で代々「源造」を名乗った三上氏により明治15年(1882)に造営され,昭和8年(1933)に池(いけ)田(だ)亭(てい)月(げつ)により手が加えられた庭園で,明治初期から昭和にかけての大石武学流宗家の作庭手法の系譜を知る上で意義深い事例。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
解説文
葛原の素封家で代々「源造」を名乗った三上氏により明治15年(1882)に造営され,昭和8年(1933)に池(いけ)田(だ)亭(てい)月(げつ)により手が加えられた庭園で,明治初期から昭和にかけての大石武学流宗家の作庭手法の系譜を知る上で意義深い事例。
詳細解説▶
詳細解説
津軽平野南部の弘前市街地の西方約5kmの旧岩木町葛(くず)原(はら)地区に位置し,岩木山南東麓に所在する。この庭園は,葛原の素封家で代々「源造」を名乗った三(み)上(かみ)氏により明治 15年(1882)に造営され,昭和8年(1933)に,大石武学流5代宗家の池(いけ)田(だ)亭(てい)月(げつ)により手を加えられたことが,主屋北西部に建てられている「庭造三神石紀念」の碑文に窺うことができる。庭園の地割は敷地東部に位置する主屋から西側に広がる主庭と主屋南側の前庭の2つの主要な部分,そして,旧土蔵跡地を含む南西の区域から成る。 主庭は,座敷からの座観として,手前に護岸を兼ねた大振りの礼拝石を据えて園池対岸に山型の巨大な守護石を配し,観賞の軸線を成す。主屋から約20mの最奥部には築山を設け,それぞれ深山石を起点として発する上段・下段の枯滝流れを設け,大小の景石により奥行きある風致景観を構成している。守護石の右手には遥かに岩木山を望むなど,主庭には狭小な地割りの中に奥行きと広がりがよく表現されている。 明治時代初期から昭和時代初期にかけての大石武学流宗家の作庭手法の系譜を知る上で意義深い事例であり,造園文化の発展に寄与している。