国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
登録記念物
主情報
名称
:
興禅寺庭園(看雲庭)
ふりがな
:
こうぜんじていえん(かんうんてい)
解説表示▶
種別1
:
登録記念物(名勝地関係)
種別2
:
時代
:
年代
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西暦
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面積
:
10330.0 m
2
その他参考となるべき事項
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登録番号
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登録年月日
:
2019.02.26(平成31.02.26)
追加年月日
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登録基準
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所在都道府県
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長野県
所在地(市区町村)
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保管施設の名称
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所有者種別
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所有者名
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管理団体・管理責任者名
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解説文:
詳細解説
山間部に所在する禅宗寺院に作庭家重(しげ)森(もり)三(み)玲(れい)によって昭和38年(1963)に造られた枯(かれ)山(さん)水(すい)庭園。白砂に15の石を配し,雲海と山岳を表現する。施工に際しては,重森本人が現場に出て指示をし,自ら鏝(こて)を持って作業に当たった。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
解説文
山間部に所在する禅宗寺院に作庭家重(しげ)森(もり)三(み)玲(れい)によって昭和38年(1963)に造られた枯(かれ)山(さん)水(すい)庭園。白砂に15の石を配し,雲海と山岳を表現する。施工に際しては,重森本人が現場に出て指示をし,自ら鏝(こて)を持って作業に当たった。
詳細解説▶
詳細解説
長野県木曽郡木曽町の福島地区に所在する。木曽町は長野県西南部の山岳地帯に位置し,町域の約9割を山林が占め,町の中央を木曽川が流れる。 興禅寺は永享6年(1434)に創建された禅宗寺院で,木曽家や福島関所代官山村家の菩提寺である。興禅寺庭園は,客室方丈南面に昭和38年(1963)に造られた枯山水庭園で,設計は作庭家で庭園研究者の重(しげ)森(もり)三(み)玲(れい)(1896~1975)による。 面積約690㎡のほぼ長方形の地に白砂と15の石を配し,砂紋とは別に白セメントを材料として用いた曲線によって雲紋を表現している。重森は興禅寺の立地から,砂によって雲を,石によって高山の峰を表したが,白い雲紋は重森が砂紋だけでは雲を抽象的に表現することが難しいと考えたことによる。庭園の三方は白い塀で囲まれ,その向こうの関(せき)山(やま)を含む山々の景観を取り込んでいる。施工に際しては,重森本人が現場に出て指示をしており,自ら鏝(こて)を持って雲紋を描いた。 重森三玲が雲海を主題に造った庭園で,その表現方法は特徴的であり,造園文化の発展に寄与した意義深い事例である。