国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
重要文化的景観
主情報
名称
:
葛飾柴又の文化的景観
ふりがな
:
かつしかしばまたのぶんかてきけいかん
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種別1
:
重要文化的景観
種別2
:
面積
:
131.2 ha
その他参考となるべき事項
:
選定番号
:
選定年月日
:
2018.02.13(平成30.02.13)
追加年月日
:
選定基準
:
所在都道府県
:
東京都
所在地(市区町村)
:
東京都葛飾区
解説文:
柴又地域は東京都葛飾区の東端,江戸川右岸に位置する。柴又地域には古代から人々が生活し,水陸交通の結節点・中継地点であった。近世初期に現在の地に開かれた帝釈天題経寺は,18世紀後半の板本尊の発見を機に江戸からの参拝客が急増した。近代以降も,鉄道網の整備により門前はますます多くの人々でにぎわい,昭和の初期には参道沿いにまとまりのある景観が形成された。また,19世紀には柴又用水が開削され,20世紀前半には金町浄水場が開設された。
葛飾柴又の文化的景観は,古代から続く人々の生活や往来を全体の基底としながら,近世初期に開基された帝釈天題経寺と近代以降に発展したその門前の景観を中心に,それらの基盤となった農村の様子を伝える旧家や寺社などの景観がその周囲を包み,さらにその外側に,19世紀以降の都市近郊の産業基盤や社会基盤の整備の歴史を伝える景観が広がっている。また,水路の痕跡や道などもよく残っている。以上のように,葛飾柴又は,地域の人々の生活,歴史,風土などによって形成され,それらを現在に伝える重要な景観地である。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
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解説文
柴又地域は東京都葛飾区の東端,江戸川右岸に位置する。柴又地域には古代から人々が生活し,水陸交通の結節点・中継地点であった。近世初期に現在の地に開かれた帝釈天題経寺は,18世紀後半の板本尊の発見を機に江戸からの参拝客が急増した。近代以降も,鉄道網の整備により門前はますます多くの人々でにぎわい,昭和の初期には参道沿いにまとまりのある景観が形成された。また,19世紀には柴又用水が開削され,20世紀前半には金町浄水場が開設された。 葛飾柴又の文化的景観は,古代から続く人々の生活や往来を全体の基底としながら,近世初期に開基された帝釈天題経寺と近代以降に発展したその門前の景観を中心に,それらの基盤となった農村の様子を伝える旧家や寺社などの景観がその周囲を包み,さらにその外側に,19世紀以降の都市近郊の産業基盤や社会基盤の整備の歴史を伝える景観が広がっている。また,水路の痕跡や道などもよく残っている。以上のように,葛飾柴又は,地域の人々の生活,歴史,風土などによって形成され,それらを現在に伝える重要な景観地である。