国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(建造物)
各棟情報
名称
:
龍光院黒田家霊屋
ふりがな
:
りょうこういんくろだけたまや
棟名
:
棟名ふりがな
:
龍光院黒田家霊屋 全景(北東より見る)
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員数
:
1棟
種別
:
近世以前/神社
時代
:
桃山
年代
:
慶長13
西暦
:
1608
構造及び形式等
:
桁行三間、梁間三間、一重、寄棟造、銅板葺
創建及び沿革
:
棟礼、墨書、その他参考となるべき事項
:
指定番号
:
02638
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
2016.02.09(平成28.02.09)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
重文指定基準1
:
(三)歴史的価値の高いもの
重文指定基準2
:
所在都道府県
:
京都府
所在地
:
京都府京都市北区紫野大徳寺町
保管施設の名称
:
所有者名
:
龍光院
所有者種別
:
寺院
管理団体・管理責任者名
:
龍光院黒田家霊屋 全景(北東より見る)
解説文:
詳細解説
龍光院黒田家霊屋は,龍光院境内の南西,土塀西側の墓所に位置する。龍光院創建時の慶長13年(1608)竣工とみられる建物で,内部に黒田孝高(如水)と妻の照福院の五輪塔を安置している。
禅宗様の小規模な方三間堂であるが,組物や木鼻,実肘木の絵様など精緻なつくりになり,数少ない桃山期の霊廟建築として価値が高い。また近世禅宗寺院塔頭の発展を支えた大名家との関係を如実に物語るものであり,近世初期における禅宗寺院塔頭の構成を知るうえでも貴重である。
関連情報
(情報の有無)
附指定
添付ファイル
なし
写真一覧
龍光院黒田家霊屋 全景(北東より見る)
龍光院黒田家霊屋 内部(東より見る)
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龍光院黒田家霊屋 全景(北東より見る)
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龍光院黒田家霊屋 内部(東より見る)
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解説文
龍光院黒田家霊屋は,龍光院境内の南西,土塀西側の墓所に位置する。龍光院創建時の慶長13年(1608)竣工とみられる建物で,内部に黒田孝高(如水)と妻の照福院の五輪塔を安置している。 禅宗様の小規模な方三間堂であるが,組物や木鼻,実肘木の絵様など精緻なつくりになり,数少ない桃山期の霊廟建築として価値が高い。また近世禅宗寺院塔頭の発展を支えた大名家との関係を如実に物語るものであり,近世初期における禅宗寺院塔頭の構成を知るうえでも貴重である。
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詳細解説
龍光院黒田家霊屋 一棟 京都府京都市北区 宗教法人 龍光院 龍光院は、臨済宗大徳寺派大本山である大徳寺の塔頭の一つで、本山の南西側に境内を構える。慶長一一年(一六〇六)、黒田長政が父孝高(如水)の菩提のため、春屋宗園を開祖とし、江月宗玩を迎えて創建したもので、造営は同一三年に完了したとみられる。また有栖川宮家祖の高松宮好仁親王が宗玩に帰依したことから、有栖川宮家の菩提所ともなった。その後、慶安二年(一六四九)に境内の再整備が行われ、昭堂、書院、寮及び小庫裏などが整えられた。 黒田家霊屋は創建時の慶長一三年竣工とみられ、境内の南西、土塀西側の墓所に位置している。平成一六年三月一九日付けで京都府指定有形文化財となっている。 建物は、正面と側面前半を切石布積とする低い基壇上に東面して建つ。桁行、梁間とも三間の正方形平面とし、屋根は短い南北棟をもつ寄棟造で、銅板葺である。 平面は、各面の中央間をやや広くとり、特に正面は中央間を広くする。内部は一室で瓦四半敷とし、奥寄りに二基の石造五輪塔を安置する。向かって右が慶長九年刻銘をもつ龍光院(孝高)、左が寛永四年(一六二七)銘の照福院(孝高室)の塔である。 軸部は、粽付の丸柱を石製礎盤に立て、地覆、腰貫、内法貫、頭貫で結び、台輪を廻す。組物は実肘木と拳鼻付の出三斗で、内側は手先の巻斗で直接天井桁を受け、正面中央間のみを詰組とする。壁は内外とも貫を化粧に現した漆喰壁とする。 天井は鏡天井とし、内部の両側面及び背面に位牌棚を設ける。軒は二軒繁垂木とし、化粧隅木に禅宗様の繰形を施す。 龍光院黒田家霊屋は、禅宗様の小規模な方三間堂であるが、精緻なつくりになり、数少ない慶長期の霊廟建築として価値が高い。また、禅宗寺院塔頭の発展を支えた大名家との関係を如実に物語るものであり、近世初期における禅宗寺院塔頭の構成を知るうえでも貴重である。 【参考文献】 『国宝竜光院書院ほか二棟並びに京都府指定有形文化財(建造物)龍光院寮及び小庫裏修理工事報告書』龍光院、二〇一五年
関連情報
附指定
五輪塔
関連情報
附指定
附名称
:
五輪塔
附員数
:
2基