国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(建造物)
各棟情報
名称
:
永保寺観音堂
ふりがな
:
えいほうじかんのんどう
棟名
:
棟名ふりがな
:
永保寺観音堂
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員数
:
1棟
種別
:
近世以前/寺院
時代
:
室町前期
年代
:
室町前期
西暦
:
1333-1392
構造及び形式等
:
桁行三間、梁間三間、一重もこし付、入母屋造、檜皮葺
創建及び沿革
:
棟礼、墨書、その他参考となるべき事項
:
指定番号
:
00043
国宝・重文区分
:
国宝
重文指定年月日
:
1901.03.27(明治34.03.27)
国宝指定年月日
:
1952.03.29(昭和27.03.29)
追加年月日
:
重文指定基準1
:
重文指定基準2
:
所在都道府県
:
岐阜県
所在地
:
岐阜県多治見市虎渓山町
保管施設の名称
:
所有者名
:
永保寺
所有者種別
:
管理団体・管理責任者名
:
永保寺観音堂
解説文:
詳細解説
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
添付ファイル
なし
写真一覧
永保寺観音堂
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永保寺観音堂
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詳細解説
永保寺観音堂 一棟 永保寺は濃尾平野東北の丘陵地を流れる土岐川に面した臨済宗の寺である。正和2年(1313)に夢窓疎石(1275-1351)が現地を「山水の景物、天開図画の幽致なり」と賞して古𧮾庵を営み、翌年に観音閣を建てた。これが当寺の草創だが、夢窓は同門の元翁本元(1281-1332)に古𧮾寺をゆずり、元翁が開山となった。境内は東に土岐川の蛇行部を望み、西に岩山の崖を背負い、南に大地に面し、その前方に橋亭をもつ無際橋がかけられている。この周囲の自然景観と庭園を総合化した環境美は、中世の禅宗寺院で境致として重んじられたもので、永保寺はその代表例の一つである。 『夢窓年譜』に正和3年(1314)の観音閣建立がみえるが、現在の観音堂は様式上より南北朝期に下っての建立であろう。方三間の主屋に裳階をつけ、檜皮葺入母屋造の屋根をあげた中形禅宗仏殿で、庭園と調和した瀟洒な意匠になる。すなわち、本格的な禅宗様仏殿と異なって低い床を設け、軒をあっさりした板軒とし、組物は柱上だけに出組をあげて詰組とせず、禅宗様を簡略化しながら前面を吹放して外観に深い陰影をあたえている。内部は来迎壁を主屋後面中央間に設けて禅宗様仏壇をおき、岩窟内の観音坐像を安置する。主屋上部は一面に鏡天井を張り、裳階では海老虹梁をみせるが、前面吹放しではこれを略し、手挟で飾っている。これらの簡略化による意匠は日本化の表れとして重視される。 【引用文献】 『国宝大辞典(五)建造物』(講談社 一九八五年)