国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
木造地蔵菩薩立像(運覚作/)
ふりがな
:
もくぞうじぞうぼさつりゅうぞう(うんがくさく/)
解説表示▶
員数
:
1躯
種別
:
彫刻
国
:
時代
:
鎌倉
年代
:
西暦
:
作者
:
運覚
寸法・重量
:
品質・形状
:
ト書
:
像内に五輪塔形木柱、蓮台付月輪を納める
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
3576
枝番
:
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
2011.06.27(平成23.06.27)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
2015.09.05(平成27.09.05)
所在都道府県
:
静岡県
所在地
:
保管施設の名称
:
所有者名
:
岩水寺
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
詳細解説
全裸の姿につくり実物の衣をまとわせる、いわゆる裸形着装像。作風から鎌倉時代中期の製作とみられる。口をわずかに開いて水晶製の歯を見せ、足の爪も水晶製としており、これらの点に生身信仰を背景として造られた像としての特色をみせる。
関連情報
(情報の有無)
附指定
一つ書
なし
添付ファイル
なし
解説文
全裸の姿につくり実物の衣をまとわせる、いわゆる裸形着装像。作風から鎌倉時代中期の製作とみられる。口をわずかに開いて水晶製の歯を見せ、足の爪も水晶製としており、これらの点に生身信仰を背景として造られた像としての特色をみせる。
詳細解説▶
詳細解説
等身の地蔵菩薩像で、裸形に造って実際に縫製した袈裟をまとわせる、いわゆる裸形着装像【らぎょうちゃくそう】である。檜材の寄木造で玉眼を嵌入する。基本構造は、頭躰を通して正中線で左右二材を矧ぎ、割首し、両足は腰下方で背面より鋸を入れて後半を割離し内刳を行っている。上体を前傾させているため面部が根幹材よりとれず、別材を矧いでいる。 やや面長で頬の張った顔立は鎌倉時代中期の作例に通途のものであり、肉取にやや平板な趣もうかがえる点からすれば、製作年代は一三世紀後半におくべきかと思われる。 骨格の把握および各部の肉付は人体観察に基づくことを思わせ、そこには実人を見るような生々しさが感じられる。左足を踏出して歩行の態を示す動勢の表現も巧みである。頭部がやや大きめなのは着装させた際の体部との釣合いを配慮してのことであろう。 本像でとりわけ注目されるのは唇をわずかに開いて歯をみせることで、口許に施された細やかな肉付けが開口する瞬間の生動感を増している。地蔵菩薩像で同様の特徴をもつ先行作例として三重・金剛證寺【こんごうしょうじ】像(重要文化財)があるが、本像の場合は歯を水晶板で造り口の裏から嵌めており、この技法はいわゆる歯吹【はふき】阿弥陀像と共通する。このことは本像製作の背後に歯吹阿弥陀像と同じく生身信仰【しょうじんしんこう】が存在することをうかがわせる。歩行表現もそのような本像の性格と関連するのであろう。さらに足の爪をやはり水晶で造り指に装着しており、これに類する技法として、銅製鍍銀【とぎん】による足の爪の装着が山形・本山慈恩寺像、三重・専修寺【せんしゅじ】阿弥陀如来像(重要文化財)、永仁三年(一二九五)院玄【いんげん】作の熊本・青蓮寺【しょうれんじ】阿弥陀三尊像(重要文化財)の中尊にみられるが、このうち本山慈恩寺像と専修寺像は足裏に仏足文を表し、前者は歯吹阿弥陀像であることが注意される。また裸形着装像である神奈川・青蓮寺弘法大師像(重要文化財)の手の爪が水晶嵌入となることも想起される。 本像は足枘に結縁交名とみられる銘記があるものの、造像事情は目下のところ詳らかにしがたい。ただし本寺に北条時頼の廻国伝説が遺り、また隣接する中屋遺跡から本像造立と前後するころの鎌倉地方とのかかわりを示す瓦が出土していることは造立の背景を示唆するかと思われる。鎌倉延命寺に本像と相似た裸形地蔵像が伝来することも注意される。 裸形着装像の性格を考える上で注目される新出作例であり、表面彩色まで当初のものをとどめる保存状態の良好さも賞される。
関連情報
附指定
附 像内納入品
関連情報
附指定
附名称
:
附 像内納入品
附員数
:
附ト書
:
一、建保五年慈含造像願文・建保三年慈含造像願文・地蔵宝号結縁名帳 一巻
一、法華経要品等 五巻
一、紺紙金銀字般若心経 一巻
建保五年六月十三日良印奥書
一、包紙 一枚
諸尊種子・実西願文がある
一、茶地平絹香袋 一口
一、念珠(包紙添/) 一連
一、刀子(柄・鞘付/) 一口
一、白綾地裂 一枚
一、宋銭(包紙添/) 十枚
一、木実 一箇
一、獣皮 一箇
一、真綿 一枚
一、浅葱糸 一束
一、漆塗箱 二合
一、横笛 一管
一、蝙蝠扇 一握
一、運覚造像記 一通
一、結縁交名 三通