国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
東寺光明真言講過去帳並現在帳
ふりがな
:
とうじこうみょうしんごんかこちょうならびにげんざいちょう
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員数
:
36巻
種別
:
古文書
国
:
日本
時代
:
南北朝~江戸時代
年代
:
西暦
:
作者
:
寸法・重量
:
法量等省略
品質・形状
:
紙本墨書
ト書
:
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
751
枝番
:
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
2025.09.26(令和7.09.26)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
京都府
所在地
:
京都府京都市南区九条町1
保管施設の名称
:
宗教法人教王護国寺
所有者名
:
宗教法人教王護国寺
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
詳細解説
東寺光明真言講は、弘法大師信仰を背景として東寺僧や周辺住人を中心に形成された信仰集団であり、逆修と追善供養を行った。
過去帳は追善供養の対象を記し、現在帳は逆修の対象となる講の参加者を記す。追善供養の対象は、講の参加者だけでなく東寺に縁故の深い人々も列挙する。
また、過去帳には争乱や災害で横死した人々の記事を掲げ、その供養を行っているため、各時代の世相や事件を伝える史料としても価値が高い。
本帳は南北朝時代から江戸時代後期まで書き継がれているが、正徳年間(1711~1716)にはそれまでの過去帳・現在帳(古本)を転写した新本が作成されている。附の文書箱には新本を作成する際の様子が記される。
本帳は、中近世の東寺における信仰活動の実態を示す史料であり、宗教史上、価値が高い。
関連情報
(情報の有無)
附指定
一つ書
なし
添付ファイル
なし
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解説文
東寺光明真言講は、弘法大師信仰を背景として東寺僧や周辺住人を中心に形成された信仰集団であり、逆修と追善供養を行った。 過去帳は追善供養の対象を記し、現在帳は逆修の対象となる講の参加者を記す。追善供養の対象は、講の参加者だけでなく東寺に縁故の深い人々も列挙する。 また、過去帳には争乱や災害で横死した人々の記事を掲げ、その供養を行っているため、各時代の世相や事件を伝える史料としても価値が高い。 本帳は南北朝時代から江戸時代後期まで書き継がれているが、正徳年間(1711~1716)にはそれまでの過去帳・現在帳(古本)を転写した新本が作成されている。附の文書箱には新本を作成する際の様子が記される。 本帳は、中近世の東寺における信仰活動の実態を示す史料であり、宗教史上、価値が高い。
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詳細解説
光明真言信仰は、二三字の光明真言を唱えることによって往生が可能となる、とする真言の功徳に対する信仰であり、顕密仏教の中で追善仏事と結びついて広められた。東寺では南北朝時代になると光明真言講の存在が確認され、土砂加持などの修法を行う寺僧を中核に、寺官層や金銭を支払って講に参加する近隣の人々を講衆に編成し、亡者のための追善供養や生者のための逆修が営まれた。 本帳は、上記の光明真言講における追善供養の対象を記した過去帳と逆修の対象を記した現在帳からなり、古本十四巻(過去帳十一巻・現在帳三巻)、新本二十二巻(過去帳十八巻・現在帳四巻)、総計三十六巻からなる。古本は、南北朝期から江戸時代前期にかけて書き継がれたものであり、過去帳の一部(巻第五)が失われている。新本は、破損や摩滅が著しくなった古本を転写して新調したものであり、その後、新たに巻を加えながら江戸時代末まで書き継がれた。附の文書箱は、古本を転写して新本を作成した際にそれらを収納するために製作したものであり、蓋裏には古本を転写した筆者、身の底には新本及び文書箱を作成した様子が記されている。 過去帳は、一行を三段にわける界線が施され、追善供養の対象となった人名等を記載する。紙背には死去した年月日や血縁・法縁など対象の人物に関する情報を裏書として記載する。記載される人名は、講衆やその関係者(両親・師匠など)が中心であるが、東寺創建に関わる天皇や、中世東寺に縁故の深い公家、武家なども記載する。一方、室町時代になると、災害や戦乱によって落命した人々も追善供養の対象として記載されるようになる。さらに時代が下ると、本能寺の変、明暦の大火、赤穂事件など、各時代の災害や事件について詳細な内容を記載するようになり、各時代の世情をうかがうことができる史料としての性格も持つようになる。 現在帳は、過去帳と同様に一行を三段にわける界線が施され、逆修の対象となった講衆の名を記載する。紙背には講に加入した時期、その年の奉行、口入した僧など講衆に関する情報を裏書として記載する。人名には合点が付されているものもあり、講衆の死没を確認したものと推測されている。 以上のように、本帳は、南北朝期から江戸時代後期にかけて東寺で継続的に行われた信仰活動の実態を示すとともに各時代の世情を知ることができる貴重な史料であり、我が国の仏教史、社会史上たいへん重要である。
関連情報
附指定
文書箱
関連情報
附指定
附名称
:
文書箱
附員数
:
1合
附ト書
: