国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財（美術工芸品）
主情報
名称
：
ブレゲ指字電信機
ふりがな
：
ぶれげしじでんしんき
ブレゲ指字電信機「送信機」
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員数
：
4台
種別
：
歴史資料
国
：
フランス
時代
：
欧米 19世紀
年代
：
西暦
：
作者
：
寸法・重量
：
品質・形状
：
ト書
：
フランス製
画賛・奥書・銘文等
：
伝来・その他参考となるべき事項
：
指定番号（登録番号）
：
00115
枝番
：
0
国宝・重文区分
：
重要文化財
重文指定年月日
：
2002.06.26(平成14.06.26)
国宝指定年月日
：
追加年月日
：
所在都道府県
：
東京都
所在地
：
墨田区押上1-1-2東京スカイツリータウン・ソラマチ9階
保管施設の名称
：
郵政博物館
所有者名
：
日本郵政株式会社
管理団体・管理責任者名
：
ブレゲ指字電信機「送信機」
解説文：
詳細解説
詳細解説参照
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
一つ書
なし
添付ファイル
なし
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ブレゲ指字電信機「送信機」
ブレゲ指字電信機「受信機（黒塗）」
ブレゲ指字電信機「受信機（木地）」
携帯型ブレゲ指字電信機
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ブレゲ指字電信機「送信機」
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ブレゲ指字電信機「受信機（黒塗）」
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ブレゲ指字電信機「受信機（木地）」
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携帯型ブレゲ指字電信機
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詳細解説
ブレゲ指字電信機（Breguet Dial Telegraph）は、フランスの精密機械製作会社ブレゲ社で製造された電信機である。その原理は1840年、英国のホイートストン（Charles Wheatstone）によって発明された、文字盤ダイヤル上を1本の針が回転し所定の文字を示す所で止まる指字電信機方式であった。操作が簡便なため、フランスを中心に初期電気通信事業に導入された。日本でも同様で、国内には本件の4台（送信機1台、受信機2台、携帯型電信機1台）が現存している。 本機の使用方法は以下のとおりである。まず送信者ははじめに把手を回して受信側のベルを鳴らし、それを合図に受信者は文字盤の針を所定の位置に合わせる。次に送信者は文字の書かれた円盤の把手を動かして送りたい文字の位置に合わせる。すると断続した電流が送られ、受信機の針は同じ文字の位置まで回転する。文字盤各周の区別が必要なため、送信速度は1分間に5、6文字程度であった。また1人が文字を読み上げ、1人がそれを書き留める必要があった。 当初「伝信」と称されたわが国の電信事業は、明治2年（1869）2月、英国人技師ギルバート（G.M.Gilbert）の指導のもと、横浜で灯明台役所と裁判所の間で行われた試験通信を初めとする。この成功を経て、架線工事が東京まで進められ実用電信事業が開始されたのである。それは同年12月25日のことで、東京（築地運上所<うんじょうしょ>・現在の中央区明石町）－横浜（横浜裁判所・現在の中区日本大通）間約32キロメートルで開業された。本機は、この時期に設置・使用されたものであることが当時の技師吉田正秀<よしだまさひで>の回想録によって知ることができる。 通信網の拡大につれて、送信速度が速く、遠距離通信に適したモールス電信機に順次置き換えられていったが、日本の公衆電信事業開始にあたって導入され、その実状を伝える象徴的な電信機として、わが国の情報・通信発達史上に貴重である。 その後、逓信省管下の物件として管理され、明治35年に設立された郵便博物館（現在の逓信総合博物館の前身）の所蔵となって現在に至っている。
