国宝・重要文化財(美術工芸品)
 主情報
名称 紙本著色辟邪絵
ふりがな
紙本著色辟邪絵
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員数 5幅
種別 絵画
日本
時代 鎌倉
年代
西暦
作者
寸法・重量
品質・形状
ト書
画賛・奥書・銘文等
伝来・その他参考となるべき事項
指定番号(登録番号) 00152
枝番 00
国宝・重文区分 国宝
重文指定年月日
国宝指定年月日 1985.06.06(昭和60.06.06)
追加年月日
所在都道府県 奈良県
所在地 奈良国立博物館 奈良県奈良市登大路町50
保管施設の名称 奈良国立博物館
所有者名 独立行政法人国立文化財機構
管理団体・管理責任者名
紙本著色辟邪絵
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解説文:
 現在は五点の掛幅となっているが、もとはこれだけで一巻をなす絵巻であり、地獄草紙の一本とされていた。しかし内容は、地獄に堕ちた罪人たちの責苦ではなく、むしろ人間を害する疫鬼や鬼神を懲らしめ追払うとして中国で信仰された辟邪神を集めたものであり、天刑星・栴檀乾闥婆・神虫・鍾馗・毘沙門天の各神が、疫鬼共を傷つけあるいは食らうという凄惨な場面が一貫して描かれる。図様はいずれも中国から伝わったと考えられるが、天刑星と神虫は本図においてのみその像が知られるなど、内容は極めて特異性に富むといえよう。辟邪神の扱い方は、像を画面一杯に表すものや、説話的構成の中に組み込むものなど、各図の間で若干の相違が認められるものの、表現は明快な配色や勁直な描線によって全体にいきいきとしており、強い隈取りや神虫の体躯の重い色調などは特異で迫力がある。
 本図は国宝の「地獄草紙」・「餓鬼草紙」・「病草紙」などと共に六道絵を構成すべく製作されたという説があり、その点については今後も研究されねばならないが、少なくともそれらと同時期、平安時代末から鎌倉時代初め頃の製作と考えられ、卓抜な表現はそれらと較べても高く評価されるものである。
 益田家伝来、中沢家旧蔵。
関連情報
    (情報の有無)
  附指定 なし
  一つ書 なし
  添付ファイル なし