国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財（美術工芸品）
主情報
名称
：
紙本金地著色藤花図〈円山応挙筆／六曲屏風〉
ふりがな
：
紙本金地著色藤花図〈円山応挙筆／六曲屏風〉
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員数
：
一双
種別
：
絵画
国
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日本
時代
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江戸
年代
：
1776
西暦
：
1776
作者
：
円山応挙
寸法・重量
：
品質・形状
：
ト書
：
安永五年七月の款記がある
画賛・奥書・銘文等
：
伝来・その他参考となるべき事項
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指定番号（登録番号）
：
01648
枝番
：
00
国宝・重文区分
：
重要文化財
重文指定年月日
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1970.05.25(昭和45.05.25)
国宝指定年月日
：
追加年月日
：
所在都道府県
：
東京都
所在地
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東京都港区南青山6-5-1
保管施設の名称
：
公益財団法人根津美術館
所有者名
：
公益財団法人根津美術館
管理団体・管理責任者名
：
紙本金地著色藤花図〈円山応挙筆／六曲屏風〉
解説文：
詳細解説
円山応挙（一七三三～一七九五）は、明和の三十代半ばごろより次第に写生に立脚した生新な作風を打ち出し、万物ことごとくその状を写さざるはなく安永・天明・寛政と晩年に至るに及びいっそう装飾味を加えて写生との調和に力をそそぐなど、平明でわかりやすい独自の画風を確立した。本図は、大画面に抑揚をつけ奥行きを感じさせるなど写生と装飾性とが巧みに生かされ、応挙の並でない技量がうかがえる。款記の安永丙申はその五年で応挙四十四歳に当たる。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
一つ書
なし
添付ファイル
なし
写真一覧
紙本金地著色藤花図〈円山応挙筆／六曲屏風〉
紙本金地著色藤花図〈円山応挙筆／六曲屏風〉
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紙本金地著色藤花図〈円山応挙筆／六曲屏風〉
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紙本金地著色藤花図〈円山応挙筆／六曲屏風〉
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解説文
円山応挙（一七三三～一七九五）は、明和の三十代半ばごろより次第に写生に立脚した生新な作風を打ち出し、万物ことごとくその状を写さざるはなく安永・天明・寛政と晩年に至るに及びいっそう装飾味を加えて写生との調和に力をそそぐなど、平明でわかりやすい独自の画風を確立した。本図は、大画面に抑揚をつけ奥行きを感じさせるなど写生と装飾性とが巧みに生かされ、応挙の並でない技量がうかがえる。款記の安永丙申はその五年で応挙四十四歳に当たる。
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詳細解説
兼好法師の徒然草であったか、ある一段に、思い捨て難きこと多い春の風情の一つに、藤のおぼつかなきさまをあげているのをかつて読んだことがある。今、応挙の藤花図をみて、ふとその一文が浮かぶ。 本図はそのような藤の気色を描いたものであろうか。金地の背景はうらうらに照れる春日を装飾的というよりも象徴的に表わして効果的だ。樹幹と蔓には付け立てとたらし込みの技法を使い、その墨の濃淡・にじみ・はじきが凹凸感を暗示して得て妙だ。小葉は十一枚から十九枚を着けるというが、真にその数を淡緑青の没骨体で描いており、一葉の半分には墨の下地を作り、微妙な陰影を出している。ゆかりの色の花穂は高く低くそして長く短く、その下垂するさまは、大画面に抑揚をつけ奥行きを感じさせるなど写生と装飾性とが巧みに生かされ、応挙の並でない技量がうかがえる。款記の安永丙申はその五年で応挙四十四歳に当たる。この年には「孔雀図」（宮内庁）・「竹図」（円光寺）・「昆虫写生帖」（東京国立博物館）などに見られるように技法的にも多方面にわたる作品を手掛けており、彼の画歴上意義深い年といえるが、さらに本図を加えてその感を深くする。 円山応挙（一七三三～一七九五）は、明和の三十代半ばごろより次第に写生に立脚した生新な作風を打ち出し、万物ことごとくその状を写さざるはなく安永・天明・寛政と晩年に至るに及びいっそう装飾味を加えて写生との調和に力をそそぐなど、平明でわかりやすい独自の画風を確立した。その家名は雲衢に達し、円山派の祖というばかりではなく近世画史上においても大きな地位を占めた。実子の応瑞・応受は箕裘を継ぎ、弟子また多く、芦雪・子韞・鶴嶺・徹山・素絢・文鳴などはその巨擘となった。今にその面影を大乗寺障壁画に伝う。
