国宝・重要文化財(美術工芸品)
 主情報
名称 紙本著色日月山水図〈/六曲屏風〉
ふりがな
紙本著色日月山水図〈/六曲屏風〉
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員数 2隻
種別 絵画
日本
時代 室町
年代
西暦
作者
寸法・重量
品質・形状
ト書
画賛・奥書・銘文等
伝来・その他参考となるべき事項
指定番号(登録番号) 01924
枝番 00
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 1994.06.28(平成6.06.28)
国宝指定年月日
追加年月日
所在都道府県 東京都
所在地 東京国立博物館 東京都台東区上野公園13-9
保管施設の名称 東京国立博物館
所有者名 独立行政法人国立文化財機構
管理団体・管理責任者名
紙本著色日月山水図〈/六曲屏風〉
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解説文:
 それぞれ画中に金属板の日と月を嵌め込んだ遺例の少ない日月山水図の名品として知られてきたものである。ただし両隻は画風からみて制作年代に違いがあり、月の図が後から補われたか、別々の屏風だったものを組み合わせたものと考えられる。その時期は不明であるが、かつての表装が左右同一であったことからみて、古くから一双の屏風として扱われてきたものであることが知られる。
 日輪が嵌め込まれた向かって右隻は、右に滝が落ちかかり、桜と宇治橋が大きく描かれており、名所図としての性格が強い。画中には、金箔や銀箔を細かく切ったものや、細く裁断した野毛、ちぎり箔などが多く使われている。これに対し、月輪を嵌め込んだ向かって左隻は秋、冬の田の景色で、右隻の動的な構図に比べて静的な印象を与える画面である。金雲や土坡の一部は箔足の見える金箔で覆われて金地化していることなどにも両者の相違点がうかがえる。
 制作年代は、これら金銀箔の用法や岩の描法からみて、日輪のある右隻が室町時代も十五世紀を下らないとみられるのに対して、月の図である左隻はこれよりいくぶん時期が下る頃のものと思われる。両隻ともにやまと絵の絵師の手になるが、左隻が正当的な土佐派の様式を示しているのに対して、右隻には土佐派とはややことなる奔放さが認められよう。
 なお、本図は大正九年に主殿寮【とのもりりよう】から、檜図(国宝 昭和二二・二・一九)などとともに当館に下付されたものである(図版は八~九ページ参照)。
関連情報
    (情報の有無)
  附指定 なし
  一つ書 なし
  添付ファイル なし