国宝・重要文化財(美術工芸品)
 主情報
名称 木造十一面観音立像〈(本堂安置)/〉
ふりがな もくぞうじゅういちめんかんのんりゅうぞう
地図表示▶ 解説表示▶
員数 1躯
種別 彫刻
日本
時代 室町~鎌倉
年代 1538/1316
西暦 1538/1316
作者
寸法・重量
品質・形状
ト書 像内に天文七年九月、仏師代運宗法眼等の銘がある
画賛・奥書・銘文等
伝来・その他参考となるべき事項
指定番号(登録番号) 03317
枝番 00
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 1976.06.05(昭和51.06.05)
国宝指定年月日
追加年月日
所在都道府県 奈良県
所在地 奈良県桜井市大字初瀬731-1
保管施設の名称 長谷寺
所有者名 長谷寺
管理団体・管理責任者名

地図表示
解説文:
 長谷観音信仰の根本をなす大和長谷寺の本尊で、現存のものは頭部内の記により天文七年(一五三八)の復興像であることがわかる。左手に宝瓶をとり、右手は数珠をかけ錫杖に添えて直立する姿は元の形式をよく守り、優品の少ない当代にあって、これだけの巨像でありながら大過なくまとめあげられている。構造の基本は頭・体部それぞれに二本の心柱を軸として各数材を籠形に組んで躯幹部を構成するもので、巨像にふさわしい工夫がなされている。頭上面のすべて、持物、座光に至るまでほぼ完存しており、まさに室町彫刻を代表するモニュメントといえよう。
 附【つけたり】の難陀竜王像は正和五月(一三一六)大仏師舜慶によって造立されたもので、鎌倉後期の堅実な作風・技法を示す。雨宝童子像は本尊十一面観音像と同じ時に同一作者によって造立されたもので、この二像は現在本尊に随侍の形で安置されている。それらの納入品は、中世における長谷観音信仰の様相と数次にわたる本尊復興の状況をつぶさに示す資料として貴重である。
関連情報
    (情報の有無)
  附指定
  一つ書 なし
  添付ファイル なし