国宝・重要文化財(美術工芸品)
 主情報
名称 太刀〈銘備前国友成/〉
ふりがな たち〈めいびぜんのくにともなり〉
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員数 1口
種別 工芸品
日本
時代 平安
年代
西暦
作者 備前国友成
寸法・重量
品質・形状
ト書
画賛・奥書・銘文等
伝来・その他参考となるべき事項
指定番号(登録番号) 01903
枝番 00
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 1987.06.06(昭和62.06.06)
国宝指定年月日
追加年月日
所在都道府県 岡山県
所在地
保管施設の名称
所有者名 個人
管理団体・管理責任者名

解説文:
 鎬造【しのぎづくり】、庵棟【いおりむね】、小鋒【こぎつさき】で腰反【こしぞ】り高く踏張【ふんば】りがある。鍛【きた】えは板目【いため】に杢目【もくめ】交り、元【もと】は板目大きく流れる。総体に肌立ちごころに地沸【ぢにえ】つき、地斑【ぢふ】交り、淡く映【うつ】り立つ。刃文【はもん】は小乱【こみだれ】で、全体に浅くのたれ調子となり、所々に小丁子足入【こちようじあしい】り、金筋【きんすじ】・砂流【すなが】しかかる。帽子は浅くのたれて返る。茎【なかご】は生ぶで、雉股【きじもも】形をし、先は栗尻【くりじり】。鑢目【やすりめ】不明。目釘孔一。表の棟寄りに「備前国友成」と刻銘がある。
 友成【ともなり】は日本刀が完成した平安時代中期から後期頃の刀工で、備前鍛冶の祖と伝えられている。腰反りが高く踏張りつき、先をやや伏せた小鋒の優美な姿は製作年代の古さを示している。また地肌がさほど整わず、地沸【ぢにえ】を敷いて淡く映【うつ】りが立ち、丁子の刃文がほとんど交らない小乱の刃文などは、平安時代の備前物の中でも特に古雅である。
 現存する友成の作中、鶯丸【うぐいすまる】と称される太刀(宮内庁)と共に最も古いものの格調高い一口であり、製作当初の姿をほぼそのまま伝えて保存も良好である。
関連情報
    (情報の有無)
  附指定 なし
  一つ書 なし
  添付ファイル なし