国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
大刀〈切刃造/〉
ふりがな
:
たち〈きりはづくり〉
解説表示▶
員数
:
1口
種別
:
工芸品
国
:
日本
時代
:
奈良
年代
:
西暦
:
作者
:
寸法・重量
:
品質・形状
:
ト書
:
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
01907
枝番
:
00
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
1989.06.12(平成1.06.12)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
福島県
所在地
:
保管施設の名称
:
所有者名
:
個人
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
わが国における切刃造の大刀は七世紀から八世紀末にかけて流行した。正倉院に伝わる大刀・刀五五口のうち、切刃造は二六口に及んでおり、奈良には特に切刃造が流行したことがうかがえる。
これは切刃造、丸棟、鰤鋒【かますきつさき】の大刀で、僅かに内反りがついている。鍛えは大板目に杢目【もくめ】交じり、棟寄りと切刃部は柾【まさ】に流れ、総体に約【つ】み、地沸つき、地斑【じふ】交じり、地景【ちけい】入る。刃文は中直刃に小乱交じり、砂流かかり、佩裏【はきうら】の腰元に飛焼入り、総体に小沸よくつき、匂口深い。元を大きく焼落とす。帽子は、表は浅くのたれ、裏は直ぐ、共に先小丸【さきこまる】ごころに焼詰める。茎【なかご】は生【う】ぶ、先栗尻【さきくりじり】、鑢目【やすりめ】不詳、茎尻に手抜緒孔一個を穿つ。
伝世の大刀の中でも鍛えがよく、刃文も直刃が良く入っており、また保存状態も良い。数少ない伝世の上古刀として貴重である。なお、この大刀には当初のものと思われる鉄〓【てつはばき】が付いている。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
一つ書
なし
添付ファイル
なし
解説文
わが国における切刃造の大刀は七世紀から八世紀末にかけて流行した。正倉院に伝わる大刀・刀五五口のうち、切刃造は二六口に及んでおり、奈良には特に切刃造が流行したことがうかがえる。 これは切刃造、丸棟、鰤鋒【かますきつさき】の大刀で、僅かに内反りがついている。鍛えは大板目に杢目【もくめ】交じり、棟寄りと切刃部は柾【まさ】に流れ、総体に約【つ】み、地沸つき、地斑【じふ】交じり、地景【ちけい】入る。刃文は中直刃に小乱交じり、砂流かかり、佩裏【はきうら】の腰元に飛焼入り、総体に小沸よくつき、匂口深い。元を大きく焼落とす。帽子は、表は浅くのたれ、裏は直ぐ、共に先小丸【さきこまる】ごころに焼詰める。茎【なかご】は生【う】ぶ、先栗尻【さきくりじり】、鑢目【やすりめ】不詳、茎尻に手抜緒孔一個を穿つ。 伝世の大刀の中でも鍛えがよく、刃文も直刃が良く入っており、また保存状態も良い。数少ない伝世の上古刀として貴重である。なお、この大刀には当初のものと思われる鉄〓【てつはばき】が付いている。