国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
黄地花入菱花鳥文唐綾九条袈裟〈無本覚心所用/〉
ふりがな
:
きじはないりびしかちょうもんからあやくじょうけさ〈むほんがくしんしょよう〉
解説表示▶
員数
:
1領
種別
:
工芸品
国
:
中国
時代
:
南宋
年代
:
西暦
:
作者
:
寸法・重量
:
縦137.0 横345.0 (㎝)
品質・形状
:
中央部が短く、左右の丈が長い九条袈裟で、田相部に黄地花入菱花鳥紋唐綾、その他の部分に萌黄地椿唐草文綾を用いる。
ト書
:
永仁二年十二月十日の墨書銘がある
画賛・奥書・銘文等
:
前牌裏面に「入宋・覚心」、後牌裏面に「仏法・僧宝」、左縁上部に「永仁二年/十二月十日」の墨書銘がある。
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
02513
枝番
:
00
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
1987.06.06(昭和62.06.06)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
京都府
所在地
:
保管施設の名称
:
所有者名
:
妙光寺
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
法燈国師無本覚心【ほうとうこくしむほんかくしん】(1207-98)所用の袈裟である。覚心はわが国で禅宗が興隆しつつあった鎌倉時代中期に近畿地方を中心に活動した禅僧。建長元年(1249)に入宋し、帰国後は和歌山県由良の西方寺(現在の興国寺)を拠点に法燈派【ほつとうは】と呼ばれる臨済宗の一派をなした。弘安八年(1285)、京都北山の妙光寺の開山に迎えられている。
中国から舶載された、いわゆる唐綾を用いた九条袈裟。墨書は、覚心自筆の正応五年(1292)の重文・誓度院規式【せいどいんきしき】(和歌山県興国寺)と同筆と認められ、永仁二年(1294)覚心が八十八歳の時に自ら袈裟に記したものと知れる。わが国には中世禅家の伝法衣として伝わる袈裟が少なからず伝存しているが、この袈裟のように所用者が明確で、かつ年紀を有するものは稀少である。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
一つ書
なし
添付ファイル
なし
解説文
法燈国師無本覚心【ほうとうこくしむほんかくしん】(1207-98)所用の袈裟である。覚心はわが国で禅宗が興隆しつつあった鎌倉時代中期に近畿地方を中心に活動した禅僧。建長元年(1249)に入宋し、帰国後は和歌山県由良の西方寺(現在の興国寺)を拠点に法燈派【ほつとうは】と呼ばれる臨済宗の一派をなした。弘安八年(1285)、京都北山の妙光寺の開山に迎えられている。 中国から舶載された、いわゆる唐綾を用いた九条袈裟。墨書は、覚心自筆の正応五年(1292)の重文・誓度院規式【せいどいんきしき】(和歌山県興国寺)と同筆と認められ、永仁二年(1294)覚心が八十八歳の時に自ら袈裟に記したものと知れる。わが国には中世禅家の伝法衣として伝わる袈裟が少なからず伝存しているが、この袈裟のように所用者が明確で、かつ年紀を有するものは稀少である。