国宝・重要文化財(美術工芸品)
 主情報
名称 陶製五輪塔
ふりがな とうせいごりんとう
陶製五輪塔
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員数 1口
種別 工芸品
日本
時代 平安
年代 久安2
西暦 1146
作者
寸法・重量 塔総高37.5
地輪 高7.6 口径14.1 胴径22.2 底径21.4
水輪 高24.4 口径12.6 胴径18.3 底径12.5
火・風・空輪 高15.4 口径22.8 風輪径8.0 空輪径5.4 (㎝)
品質・形状 灰褐色陶胎、やや砂質の焼締陶製五輪塔形容器で、地輪をかたどる台座、水輪をかたどる身、火・風・空輪をかたどる蓋からなる。地輪外側面四方には線刻円相内に種子アが、さらにこの間の四方円相に種子ビ・ビ・バイ・ヂリが箆彫りされ、各種子間には「妙法蓮華経/是大摩詞衍/衆生如教行/自然成佛道/聞法歓喜讃/乃至發一言/即為以供養/一切三世佛」、内側面には「久安二年七月甘七日/遠海新所之立焼/五輪土塔/為慈尊出世/為滅罪生善/為後世菩提」の名銘文が刻まれ、内底面には蓮華座上円相内に種子アーが線彫りされる。水輪胴部四方には線刻蓮台上二重円相内に種子バンが箆彫りされ間に「願以此功徳/普及於一切/我等與衆生/皆共成佛道」、下部外面に「以此功徳力/期當来/導師弥勒/慈導出世」「結縁衆/坂合部/ 助忠/同四郎子/大中臣氏/藤原延里/清原重房」「久安二年/七月廿八日/申時造了/清原重安/造之 /勧進比丘/ 良忠」、内底面に「造立土塔□□/ 清原重安作/願主沙門良忠/ 持□房」の各銘文が刻まれる。火輪外面四方には線刻円相内に種子ランが箆彫りされ間に「今此三界/皆是我有/其中衆生/悉是吾子」の銘文が刻まれる。風輪と空輪の四方には種子カン・キャンがそれぞれ箆彫りされる。
ト書
画賛・奥書・銘文等
伝来・その他参考となるべき事項
指定番号(登録番号) 02561
枝番 00
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 1995.06.15(平成7.06.15)
国宝指定年月日
追加年月日
所在都道府県 愛知県
所在地 愛知県陶磁美術館 愛知県瀬戸市南山口町234
保管施設の名称 愛知県陶磁美術館 
所有者名 愛知県
管理団体・管理責任者名
陶製五輪塔
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解説文:
 地輪内側面の銘文にある「遠海新所」とは静岡県湖西市に所在する渥美窯の湖西窯のなかで地名が残る新所と考えられ、造立由来を記した各銘文から経塚造営に際しての経筒または経筒外容器としての経典(妙法蓮華経)類埋納容器と考えられる。本作品は五輪塔としても整った形姿を有し、古代~中世陶器における数少ない古例の紀年銘資料であるとともに、作者・製作年代・製作地が判明する唯一の希有な遺例であり、また五輪塔形経容器としても平安時代の貴重な作例である。
関連情報
    (情報の有無)
  附指定 なし
  一つ書 なし
  添付ファイル なし