国宝・重要文化財(美術工芸品)
 主情報
名称 色絵鱗波文茶碗〈仁清作/〉
ふりがな いろえうろこなみもんちゃわん〈にんせいさく〉
色絵鱗波文茶碗〈仁清作/〉
写真一覧▶ 地図表示▶ 解説表示▶
員数 1口
種別 工芸品
日本
時代 江戸
年代
西暦
作者 仁清
寸法・重量 高8.8  口径12.3  高台径5.0  (㎝)
品質・形状 黄白色陶胎、轆轤成形で胴の半ばをやや引き締めつつゆったりと碗形に立ち上がらせる。口縁をわずかに内に抱え込ませ口辺はゆるやかな起伏をなす。底には高台を低く内を斜めに片薄に削り出し腰には丁寧に篦削りを施す。
 外面には一方に高台際から口縁に緑釉を流し掛け内面には全体に白釉を掛ける。外面素地の余白には口辺に向かって広がる鱗波文を、八段に青と緑の上絵具と金彩で細かく焼き付ける。高台内左に「仁清」の小印が捺される。
ト書
画賛・奥書・銘文等
伝来・その他参考となるべき事項
指定番号(登録番号) 02575
枝番 00
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 1997.06.30(平成9.06.30)
国宝指定年月日
追加年月日
所在都道府県 京都府
所在地 公益財団法人北村文華財団 京都府京都市上京区御車道通清和院口上ル東入梶井町448-4
保管施設の名称 公益財団法人北村文華財団
所有者名 公益財団法人北村文華財団
管理団体・管理責任者名
色絵鱗波文茶碗〈仁清作/〉
写真一覧
地図表示
解説文:
 仁清作の色絵茶碗である。この茶碗は仁清が最も得意とした優美な形態である。この種の茶碗では内面は全体に施釉するが外面は一面にのみ流し掛け、その余白の素地に文様を絵付けする例が多く、仁清独自の手法を見せている。
 本作品は釉流れと鱗波文という幾何学文をみごとに融合させた創意に富む優品であり、筒茶碗の重要文化財・色絵金銀菱文茶碗(一組 重文 世界救世教蔵)と好対照をなす作風である。
 なお付属の桐内箱蓋表に「鱗の紋薬切 金森所持/ 仁 清 茶 碗 」の墨書があり、加賀・本多家の道具目録(『本多氏古文書等』金沢市立図書館蔵)の記載「鱗の紋薬切金森所持/ 仁清 茶碗/ト箱ニアリ(茶碗の図)鱗形藍或ハ萌黄ニ金入/ 比薬萌黄白交リ 内ウス紅」と一致し、本多家に伝来したことが知られる。
関連情報
    (情報の有無)
  附指定 なし
  一つ書 なし
  添付ファイル なし