国宝・重要文化財(美術工芸品)
 主情報
名称 和歌初学抄〈藤原為家筆/〉
ふりがな わかしょがくしょう
和歌初学抄〈藤原為家筆/〉

写真一覧▶ 解説表示▶
員数 1帖
種別 書跡・典籍
日本
時代 鎌倉
年代
西暦
作者 藤原為家
寸法・重量
品質・形状
ト書 弘長二年六月校合奥書
画賛・奥書・銘文等
伝来・その他参考となるべき事項
指定番号(登録番号) 02411
枝番 00
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 1985.06.06(昭和60.06.06)
国宝指定年月日
追加年月日
所在都道府県 京都府
所在地
保管施設の名称
所有者名 公益財団法人冷泉家時雨亭文庫
管理団体・管理責任者名
和歌初学抄〈藤原為家筆/〉

写真一覧
解説文:
 『和歌初学抄』は、平安時代後期の歌人藤原清輔が著した歌学書である。内容は古歌の詞句、地名等を十二項に分け、それぞれ解釈を示し、『万葉集』以下の歌集や『伊勢物語』等から証歌を列挙して初学者の作歌の心得に備えたものである。
 この冷泉家本は藤原為家(一一九八~一二七五)が書写したもので、体裁は綴葉装、薄茶地唐草模様雲母刷唐紙の原表紙を装し、その左肩には為家筆の外題が書かれている。本文は半葉七行、引用和歌は一首二行書に書写しており、文中には墨書で異本注記、訂正、片仮名傍訓等が書き込まれている。帖末には「弘長二年六月/求出更校合、/年来証本/被借失了、/仍以或本/所書写也/六旬余比丘/融覚(花押)」と校合奥書があり、本帖が為家の書写本で、弘長二年(一二六二)六月に改めて校合を加えたものであることを明らかにしている。本帖は『和歌初学抄』の伝本中、完本としては最古本であり、また本文中には他の諸本にみられない注記等もあって、平安時代和歌文学研究上に貴重である。
関連情報
    (情報の有無)
  附指定 なし
  一つ書 なし
  添付ファイル なし