国宝・重要文化財(美術工芸品)
 主情報
名称 今昔物語集
ふりがな こんじゃくものがたりしゅう
今昔物語集(修復前)
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員数 9冊
種別 書跡・典籍
日本
時代 平安
年代
西暦
作者
寸法・重量 (現寸法)縦32.4cm 横28.1cm (本紙寸法、巻第二)縦29.6cm 横24.2cm
(紙数) 巻第二81丁 巻第五61丁 巻第七58丁 巻第九61丁 巻第十55丁 巻第十二63丁 巻第十七61丁 巻第二十七50丁 巻第二十九62丁
品質・形状
ト書
画賛・奥書・銘文等
伝来・その他参考となるべき事項
指定番号(登録番号) 00273
枝番 00
国宝・重文区分 国宝
重文指定年月日
国宝指定年月日 1996.06.27(平成8.06.27)
追加年月日
所在都道府県 京都府
所在地 京都府京都市左京区吉田本町
保管施設の名称 国立大学法人京都大学
所有者名 国立大学法人京都大学
管理団体・管理責任者名
今昔物語集(修復前)
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解説文:
 『今昔物語集』はわが国最大の説話集で、その成立は十二世紀前半と考えられている。
 この京都大学図書館所蔵になる鈴鹿本は、現存『今昔物語集』諸写本の祖本として著明な古写本で、巻第二・五・七・九・十・十二・十七・廿七・廿九の九巻分を存する。体裁は大判の袋綴冊子本で、近年の修理になる新補朽葉表紙を付している。原表紙は料紙共紙で外題はなく、本文料紙は楮紙に天単罫の押界を施している。各冊首に「今昔物語集巻第『幾』」と首題を掲げ、一字下げに部立を記し、ついで各標目を一行(巻十七は二段)に書すが、この「今昔物語集」の書名は本書によってのみ確定できるものである。本文は「今昔」で始まり、半葉一一行、行およそ二八字前後に「トナム語リ伝ヘタルトヤ」の形で統一された宣名書の片仮名交り文で、片仮名は小字で右寄せまたは割書し、文中には黒仮名点、声点が付されている。書写奥書はないが、その大判の体裁や料紙、書風等よりみて、鎌倉時代中期の書写本と認められる。
 本書の本朝部諸本の一部には、後筆で「総六丸」の披見識語があり、うち巻第廿七には「一見畢、南井房内総六丸、此比春日大社開門尤以目出タシ」云々とみえている。この識語は『大乗院日記目録』文安三年(一四四六)七月条の記事に一致し、『経覚私要鈔』宝徳三年(一四五一)七月四日条にみる今昔の貸借記事と相まって、本書の南都での伝来を考えるうえに注目される。
関連情報
    (情報の有無)
  附指定 なし
  一つ書 なし
  添付ファイル なし