国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
登録美術品
主情報
名称
:
紙本淡彩江山夕陽図 性智等十二僧ノ賛アリ
ふりがな
:
しほんたんさいこうざんせきようず しょうちらじゅうにそうのさんあり
紙本淡彩江山夕陽図
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員数
:
1幅
種別
:
絵画
国
:
日本
時代
:
室町時代
制作時期
:
永享9年頃
西暦
:
15世紀(1437年頃)
作者
:
寸法・重量
:
紙本淡彩,掛幅装,寸法:130.3 × 30.2 ㎝
伝来・その他参考となるべき事項
:
登録番号
:
076
重文指定年月日
:
1937.05.25(昭和12.05.25)
国宝指定年月日
:
所在都道府県
:
東京都
所在地
:
東京都台東区上野公園13-9
公開契約館の名称
:
独立行政法人国立文化財機構 東京国立博物館
所有者名
:
紙本淡彩江山夕陽図
解説文:
詳細解説
関連情報
(情報の有無)
添付ファイル
なし
写真一覧
紙本淡彩江山夕陽図
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紙本淡彩江山夕陽図
詳細解説
本作品は,山水画に禅僧が漢詩を添えた詩画軸(しがじく)である。江山の隠棲(いんせい)の地を思わせる図様を濃淡の変化を生かした筆墨法(ひつぼくほう)で描いた作品で,図上に性智(しょうち)等の12名の禅僧による著賛(ちゃくさん)がある。性智らは京都五山(きょうとごさん)を代表する文人僧(ぶんじんそう)であり,洛中(らくちゅう)の文人僧を結集させた趣をもつ詩画軸となっている。性智の賛尾(さんび)には,「七十九載大愚叟(ななじゅうきゅうさいだいぐそう)」とあることから,性智の没年から逆算して,本作は永享(えいきょう)9年(1437)頃の制作と推定される。 近景には岩崖に立つ松樹を濃墨で表し,その奥に急峻(きゅうしゅん)な山を背にした水辺の寺や楼屋,橋を配す。中景には水際の家々や数艘(そう)の小舟,遠景には霞(かす)むなだらかな山並みを淡墨で表し,淡く施された彩色によって夕映えの趣となっている。絵は縦長の詩画軸の画面下部に限定された小画面ながら,広闊(こうかつ)な眺望を描きつつ,近・中景には微視的な表現がとられ,人々の営みまでが表されている。 画面右下に「越渓周文(えっけいしゅうぶん)」の朱文方印(しゅぶんほういん)が捺(お)され,周文筆との伝称もあるが,当該印は後捺と考えられている。 本作は制作時期が推定されるもので,室町時代に盛行した詩画軸の代表的な作品として絵画史上に価値が高く,重要文化財にも指定されている。