国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
重要有形民俗文化財
主情報
名称
:
灘の酒造用具
ふりがな
:
なだのしゅぞうようぐ
灘の酒造用具
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員数
:
566点
種別
:
生産、生業に用いられるもの
年代
:
その他参考となるべき事項
:
内訳:水場関係23点、洗場関係12点、釜場関係63点、酛場関係56点、造蔵関係29点、槽場関係25点、澄場関係40点、室場関係35点、精米関係15点、出荷関係47点、販売関係90点、酒造生活関係59点、信仰儀礼関係9点、その他63点
※「兵庫県の酒造習俗」は、昭和43年3月に記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財に選択されている。
指定番号
:
00089
指定年月日
:
1971.12.15(昭和46.12.15)
追加年月日
:
2000.12.27(平成12.12.27)
指定基準1
:
(二)生産、生業に用いられるもの 例えば、農具、漁猟具、工匠用具、紡織用具、作業場等
指定基準2
:
(三)地域的特色を示すもの
指定基準3
:
(六)職能の様相を示すもの
所在都道府県
:
兵庫県
所在地
:
神戸市東灘区御影本町1丁目7番15号
保管施設の名称
:
菊正宗酒造記念館
所有者名
:
(株)菊正宗酒造
管理団体・管理責任者名
:
灘の酒造用具
解説文:
詳細解説
この資料は、昭和46年指定の「灘の酒造用具」に、精米関係・出荷関係・販売関係・酒蔵生活関係・信仰儀礼関係などを平成12年に追加指定したものである。
灘は、東は武庫川から西は生田川の近傍に至るまでの沿岸地域の総称である。灘五郷とは今津・西宮・魚崎・御影・西郷の五郷をいい、18世紀以降江戸向けの酒造業が発達した。灘の酒が江戸で好評を博した要因には、宮水・摂津の米、吉野杉の香り、丹波杜氏の技量、六甲の寒気、摂津の海の湿気などが指摘される。早くから酒造会社が独自に販路を獲得する努力を払ったことも見逃せない。
この用具には、こうした灘の酒造を支えた水車精米用具と出荷・販売関連用具のほか、杜氏が使用した酒造関係の用具や酒蔵生活用具などがある。
関連情報
(情報の有無)
附
なし
添付ファイル
なし
写真一覧
灘の酒造用具
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灘の酒造用具
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解説文
この資料は、昭和46年指定の「灘の酒造用具」に、精米関係・出荷関係・販売関係・酒蔵生活関係・信仰儀礼関係などを平成12年に追加指定したものである。 灘は、東は武庫川から西は生田川の近傍に至るまでの沿岸地域の総称である。灘五郷とは今津・西宮・魚崎・御影・西郷の五郷をいい、18世紀以降江戸向けの酒造業が発達した。灘の酒が江戸で好評を博した要因には、宮水・摂津の米、吉野杉の香り、丹波杜氏の技量、六甲の寒気、摂津の海の湿気などが指摘される。早くから酒造会社が独自に販路を獲得する努力を払ったことも見逃せない。 この用具には、こうした灘の酒造を支えた水車精米用具と出荷・販売関連用具のほか、杜氏が使用した酒造関係の用具や酒蔵生活用具などがある。
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詳細解説
この資料は、昭和46年12月15日に指定された「灘の酒造用具」(昭和46年文部省告示第148号)303点に、精米関係・出荷関係・販売関係・酒蔵生活関係・信仰儀礼関係など263点を平成12年12月27日に追加指定したものである。 灘は、東は武庫川(西宮市)から西は生田川(神戸市中央区)の近傍に至るまでの、おおよそ6里ほどの沿岸地域の総称である。灘五郷とは東から今津・西宮・魚崎・御影・西郷の五郷をいい、18世紀以降に江戸向けの酒造業が発達し、今日に至る全国有数の酒造地帯が形成された。灘の酒が江戸で好評を博した要因には、天保年間の宮水の発見、摂津の米、吉野杉の香り、丹波杜氏の技量、六甲の寒気、摂津の海の湿気などが指摘されるが、江戸という巨大消費地に必要な大量の清酒の供給を可能にした重要な要素の一つに、水車を使用した精米工程による量産化があげられる。また、早くから酒造会社が独自に販路を獲得する努力を払ったことも見逃せない。 この用具は、こうした灘の酒造を支えた水車精米用具と出荷・販売関連用具のほか、杜氏が使用した酒造関係の用具や酒蔵生活用具などがある。この地域の酒造に関する用具が網羅的に収集されており、我が国の酒造の様相を知る上で重要なものである。